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選手権予選決勝から8日で迎えた大一番はドロー。連発ストップの檀崎「怖くない選手だった」

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青森山田高MF檀崎竜孔主将は個人として、チームとしても結果が出なかったことを悔しがった

[11.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 青森山田高 1-1 鹿島ユース 青森山田高G]

 青森山田高は、17日の選手権青森県予選決勝からわずか8日で迎えた大一番。例年は10月末の県予選決勝からプレミアリーグ再開まで時間があるが、今年は日程の関係上、十分な準備期間を得ることができなかった。

 選手権予選決勝では後半20分、八戸学院野辺地西高に追いつかれ、34分にエースMF檀崎竜孔主将(3年、札幌内定)の左足シュートで競り勝った。22連覇を達成したものの、内容が良くなかったことでこの大一番への不安も。だが、CB三国ケネディエブス(3年、福岡内定)は「予選も2-1で接戦で流れも良くなくて大丈夫かなというのがあった。でも、みんながよく集中していた」と振り返り、選手権予選からの移行が思っていたよりもスムーズにできたことを説明していた。

 一方、選手権予選でチームを救っている檀崎の言葉は重かった。「きょうの試合に関しては(個人的に)今までで一番何もしていないというか内容も最悪な試合でしたし、申し訳ない。受け方の工夫とかまだ欠けていると思いました」。プレミアリーグEASTで驚異の9戦連発中だった檀崎だが、連続得点へのこだわりはなかったという。そして、相手に警戒されるなかでクロスやシュートに持ち込んでいたが、精度を欠くなど結果を残すことができず、無得点に終わった。

 自分が突破を増やすことでチームにもリズムが生まれると考えている。また苦しい状況で決めるのがエースだ。だからこそ、「きょうは何もしていないですし、怖くない選手だったと思います」と檀崎。首位決戦で不甲斐ない結果に終わった自身を責めていた。

 残り2試合。勝ち点4差の首位・鹿島ユースを逆転して優勝するためには痛い引き分けとなった。それでも切り替えて可能性ある限り、目の前の一戦一戦を戦う。チームとしての真価が問われる次戦(対清水ユース)へ向けて、檀崎は「悔しいですけれども個人としても、チームとしても、次に切り替えないといけないので次、チームとして絶対に勝つだけです」。逆境の中でチームを勝たせるプレーをして最終節に臨みを繋ぐ。 

(取材・文 吉田太郎)
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