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今季引退の浦和MF平川忠亮、背番号にまつわる同級生の“天才”への思い

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今季限りでの現役引退を表明した浦和レッズMF平川忠亮

 今季限りでの現役引退を表明した浦和レッズMF平川忠亮(39)が、クラブハウスで記者会見を行い、背番号への思いを語った。クラブ公式サイトが伝えている。

 17年間、浦和一筋でJ1リーグ通算335試合9得点を記録した平川。引退を意識し始めたのは、2年前くらいだったという。「試合に出る機会も減ってくる中で、自分の中でもパフォーマンスが落ちてきていることは実感していました。その中で、次を考え出している自分がいました。2年前くらいから少しずつ考え出して、今年決断に至りました」と引退の理由を語った。

 引退報告は、清水商高で同級生だったMF小野伸二(札幌)、浦和同期入団のDF坪井慶介(山口)に直接伝えたという。特に小野には、引退を考え始めた2年前から相談していたようで「お互い切磋琢磨してここまでやってきました。僕が決めたことを尊重してくれましたし、続けていくことの大変さは伸二も知ってくれている中で、『お疲れ様』という言葉と、『寂しいけど、次に向けてがんばって欲しい』という温かい言葉をもらいました」と語り、小野に感謝した。

 また、背番号についても言及。平川は入団1年目は28番、2年目以降は14番をつけていたが、どちらも同級生で“天才”と呼ばれた小野を意識したものだった。小野は清水商を卒業後、1998年に浦和に加入。平川は筑波大を経て、2002年に浦和に加入したが、2001年夏に小野はフェイエノールトに移籍していた。

「1年目は28でしたけど、それも1年目に伸二が付けていた番号です。もちろん、小学校からの友達で、伸二がいなければサッカー選手になれていなかったと思っていますので、同級生ですけど、かなりのリスペクトがあります。その中で、伸二がいる浦和レッズに入ろうと思っていましたが、入れ違いで半年早くフェイノールトに移籍してしまいました。28が空いていて、水上さん(マネジャー)が『伸二が付けていた28が空いているけど?』ということで付けさせてもらいました」

 大卒ルーキーとしてプロ1年目でリーグ戦22試合に出場した平川は、空いてる番号であれば好きな番号を選べる状況で「伸二がフェイエノールトで付けている同じ番号の14を付けさせてもらいました。一回も変えなかったですね。変えないかという話もなかったですし、気に入ってもいたので、自分と言えば14番だと染み込むまで付けさせてもらいました」と、背番号にまつわる“秘話”を明かした。

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