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ミランの20歳FWクトローネが明かす悩み「ハングリー過ぎてその場を楽しめない」

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悩める20歳FWパトリック・クトローネ

 ミランに所属する20歳のFWパトリック・クトローネが、『DAZN』のインタビューに応じ、過去のエピソードや現状について語った。

 クトローネは29日、サンシーロで行われたヨーロッパリーグのデュドランジュ戦(5-2でミランが勝利)で21分に先制点を挙げ、ヨーロッパのカップ戦における通算10得点目(予選も含む)をマークした。20歳10カ月26日での記録は、元ユベントスのロベルト・ベッテガ氏(20歳11カ月11日)やアレッサンドロ・デル・ピエロ氏(21歳11カ月21日)らを追い越し、イタリア人史上最年少記録として名を刻んだ。そんなミランの若きFWは、デュドランジュ戦で2トップを組んだFWゴンサロ・イグアインとの競演を喜んでいる。

「イグアインと一緒にプレーするのは、僕にとって誇りだよ。練習でも毎回、新しいことを学べるので、彼を観察しているんだ」

 ミランのレジェンドであるフィリッポ・インザーギ(現ボローニャ監督)の後継者として期待を受けるクトローネだが、ハングリー精神が強いあまり、自身のプレーに満足できないという悩みを抱えている。

「ピッチでのハングリー精神は父から影響を受けた。継続して上達していきたいし、主役になりたいという願望がある。だからこそ十分に満足できないことが多い。僕はその瞬間を楽しむことができないんだ。たとえゴールを決めたとしても、何を失敗したとか、もっと上手くできたはずとか、次はいつピッチに上がれるかなどと考えてしまう」

 ミランの20歳FWは、チェルシーのFWアルバロ・モラタのファンであることを明かし、「僕のアイドルはずっとモラタだったんだ。彼のプレースタイルが大好きだ。スピードがあるし、ゴール前で冷酷になれる。常に良いプレーをしていたし、尊敬しているよ」と述べた。一方でミランの先輩であるインザーギも研究している。「自宅には彼のすべてのゴールを収めたDVDを持っている。小さいころから見ていたよ。(下部組織の)プリマベーラで監督を務めていた彼と出会い、動き方についてすぐにアドバイスをもらった。PK戦で1度、勝負したこともあるが引き分けだった」と語った。

 ところで以前、パトリックの父がインテル加入の可能性があったことを告白したが、選手自身もその事実を認めている。

「子供の頃、インテルの入団テストを受けた。その後にミランに入るチャンスが訪れたので、躊躇することはなかったよ。自分の好きなチームでプレーできるなんて、さらに素晴らしいことだからね」

 またクトローネは今後、イタリア代表への定着を目指す。「もちろん、目標だが心配はしていない。ミランのユニフォームを着て注目されるようにしたい。もし招集が届けばよいが、ダメでも胸を張ってU-21へ行くつもりだ。U-21も僕にとって誇りだからね」と意気込んだ。

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