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G大阪、連勝は「9」でストップ…降格の柏が初の連勝でフィニッシュ

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瀬川祐輔は今季9点目を挙げた

[12.1 J1第34節 柏4-2G大阪 三協F柏]

 J2降格が決まっている17位柏レイソルは、最終戦でホームに8位ガンバ大阪を迎えた。前後半で2ゴールずつを重ねた柏が食い下がるG大阪の反撃を退けて試合終了。G大阪の10連勝を阻み、今季初の連勝でシーズンを終えた。

 前節・C大阪戦でJ2降格が決まったが、3-0の快勝を飾った柏は、同じ11人をピッチに送り込む。先制点となるファインゴールを決めたMF中山雄太、2アシストを記録したMF伊東純也が入り、今季限りでの引退を表明したMF栗澤僚一はベンチ外となった。
 対するG大阪は、前節・長崎戦(○2-1)でチームタイ記録となる9連勝を記録。長崎戦で出場停止だったMF倉田秋が先発に復帰するも、得点ランキング3位(16得点)のFWファン・ウィジョはベンチ外に。2トップにはJ1通算300試合目の出場となるFW渡邉千真とFWアデミウソンが入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 柏ボールで試合がはじまると、圧力をもってG大阪を押し込む。4分にはFWクリスティアーノのパスに左サイドを抜け出したMF江坂任がマイナスのクロスを送ったが、合わせきることができなかった。それでも11分、左CKの流れから江坂のクロスをDF鈴木大輔が頭で合わせる。鈴木の柏復帰後初ゴールで柏が先制に成功した。

 チーム新記録となる10連勝がかかるG大阪は、前線からのプレッシャーで柏の自由を奪ってリズムを取り戻す。すると28分、GK東口順昭が前線に入れたロングボールは中山に跳ね返されたが、こぼれ球をひろうと、MF遠藤保仁の縦パスを受けたアデミウソンがパス交換をしながらピッチを横断するように右サイドに流れる。アデミウソンはファーサイドにクロスを送ると、渡邉がヘディングで押し込む。GK中村航輔が反応するも及ばず、G大阪が試合を振り出しに戻す。

 終盤には柏がチャンスをつくる。41分、伊東、FW瀬川祐輔とつないでカウンターに持ち込むと、クリスティアーノがミドルレンジから狙いすます。しかし、シュートはゴールポストに弾かれてしまう。G大阪も負けじと反撃。MF今野泰幸が素早いリスタートで右サイドに大きく展開、これがDF米倉恒貴に通ると、こぼれ球にアデミウソンがつめるが、MF大谷秀和のシュートブロックにあってしまう。

 前半終了間際の45分、再び試合が動く。右サイドDF小池龍太のクロスから大谷がシュートするもこれはDFにブロックされてしまうが、こぼれ球をひろった江坂はペナルティーエリアの大谷にスルーパス。大谷がマイナスに入れたボールを瀬川が落ち着いて決め、再びリードを奪った。

 両チーム選手交代なしではじまった後半、この試合4度目のゴールを挙げたのは柏だった。2分、左CKの場面でクリスティアーノのクロスはGK東口に弾かれてファーサイドの中山の元に流れると、中山はドリブルでMF小野瀬康介を抜いて左足を一閃、これがゴールネットを揺らしスコアを3-1とした。

 自陣に押し込まれる時間が続く中、柏はハーフライン付近で中山がスライティングでボールにさわると、クリスティアーノがマイボールにする。ハーフラインをわずかに越えたあたりからクリスティアーノは一気にゴールを狙うと、ボールはポジションを前にとっていたGK東口の頭上を越えてゴールに吸い込まれる。柏はリードを3点に広げた。

 G大阪は遠藤と米倉を下げてMF藤本淳吾とFW中村敬斗を投入し、反撃を試みるG大阪だが、柏はボールホルダーに素早く寄せてしのぐ。アデミウソンの個人技から1ゴールを許したが、GK中村の好セーブもあって2点差を維持したままアディショナルタイムもしのぎきり、タイムアップ。三協フロンテア柏スタジアムでは8月25日以来となる勝利の喜びをサポーターと分かち合った。

(取材・文 奥山典幸)

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