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大久保嘉人「あのひとつが命取りになった」先制恩返し弾もラストプレーで悪夢

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肩を落とすFW大久保嘉人

[12.1 J1第34節 川崎F2-1磐田 等々力]

 ゴールの喜びは消えてなくなった。ジュビロ磐田は引き分け以上でJ1残留を決められる重要な一戦だった。今年6月、川崎Fから磐田に完全移籍したFW大久保嘉人は今夏までホームだった等々力陸上競技場で貴重な先制点を挙げた。

 王者を相手に前半をスコアレスに抑え、迎えた後半33分だった。右サイドのスローインの流れからMF松本昌也がPA右を縦に仕掛け、鋭いクロスを供給。「昌也がすごくいいボールを上げてくれた。最後仕留めるだけというボールは得意」と、ファーサイドの大久保がヘッドで叩き込んだ。

 残留を引き寄せる貴重な先制点のはずだった。「自分が点を取って、代わるまでは(パスを)回されていても、やられないかなという気持ちはあった」。しかし、後半38分に大久保がベンチに下がると直後に失点。CKから同点弾を許し、後半アディショナルタイムに突入。それでも、1-1で逃げ切れば残留は確定したが、後半アディショナルタイム残り30秒、ラストプレーで決勝点を献上した。

「フロンターレは中から攻めてくる。サイドに追いやればよかったところを最後の最後に中に入れてしまった。それまでは完璧だったと思うけど、あのひとつが命取りになった」

 他会場では勝ち点「40」だった16位名古屋vs14位湘南、15位鳥栖が引き分け、勝ち点「41」の12位横浜FMと13位磐田が敗戦。残留を争う5クラブが勝ち点「41」で並んだ。得失点差「-13」の磐田は下位だった3チームに一気にかわされ、16位に転落。8日のJ1参入プレーオフに回る現実が突きつけられた。大久保は「この経験をプラスに捉えてやっていかないといけない」と前を向こうとした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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