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伸びた鼻へし折られた名古屋、最終節の残留劇…選手会長和泉「この順位が今の実力」

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選手会長の和泉竜司もJ1残留に胸をなでおろす

[12.1 J1第34節 名古屋2-2湘南 パロ瑞穂]

 前半戦を最下位で折り返した名古屋グランパスだったが、最終節でJ1残留を決定させた。

 湘南とのプレーオフ回避をかけた直接対決を引き分けで終え、他会場の結果で残留を決めた一戦。3バックの一角で先発したDF和泉竜司は「2点のリードを奪われても、誰一人として下を向く選手はいなかった」と振り返ると、「本当に苦しいシーズンだった」と残留劇に胸をなでおろした。

 ジェットコースターに乗せられているかのようなシーズン。開幕連勝で期待値を高めたかと思えば、そこからクラブ歴代2位の15戦勝ちなし。だがそこからクラブ歴代2位タイの7連勝。一気に残留争いを抜け出したかに思えたが、再び勝てなくなって、結局最終節まで降格の可能性を残すことになった。

 大量得点試合が続き、夏場の快進撃の時期は「どこまで順位を上げられるんだ」「ACL出場圏も届くんじゃないか」「来年は優勝候補だ」といった名古屋のサッカーを称賛する声が多く聞かれた。しかしそんな声に浮かれたわけではないだろうが、伸びていた鼻は完全にへし折られた。

 和泉は「残れたことは良かった」としながらも、「この順位(15位)が今の実力」と冷静な分析もする。選手会長は「もっとレベルアップするためにはぶれずにやり続けることが大事になる」と風間サッカーの精度の向上が来季もカギになると説くと、「相手がやりたくないと思えるような上手いチームになりたい」と巻き返しを誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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