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衝撃の90+6分弾…決定的ヘッドのGK上福元は苦笑い「決まらなかったのでその程度」

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サポーターと喜びを分かち合う東京ヴェルディGK上福元直人

[12.2 J1参入プレーオフ2回戦 横浜FC0-1東京V ニッパツ]

 試合終了間際のアディショナルタイム6分、横浜FCの堅守を破ったのは守護神のヘディングだった。一抹の望みをかけた攻撃参加で決勝ゴールを導いた東京ヴェルディGK上福元直人は「決まらなかったのでその程度です」と照れ笑いを浮かべつつ、「チーム全員の強い気持ちがこもったゴールだった」と晴れやかな表情で振り返った。

 フィールドプレーヤー顔負けのヘディングシュートだった。表示されたアディショナルタイム7分も終わりに差しかかろうとしている時間帯、背番号21はMF佐藤優平の右CKに迷わず突進。「とにかく枠に飛ばそうと思った」という鋭いシュートはGK南雄太に阻まれたが、こぼれ球をFWドウグラス・ヴィエイラが決め、これが決定戦進出を導く決勝ゴールとなった。

 ゴールの予感はアディショナルタイムの直前にもあった。後半44分、東京VがCKを獲得すると、ベンチに攻め上がりたいとアピール。だが、ロティーナ監督はこれを阻止。「なかなかこじ開けられなかったので、なんとか得点に貢献したいと思っていた。ただ、監督のプランを遂行するのが大事なので」。そんな我慢が土壇場の劇的弾に結実した。

 もっとも、ゴールの形はプラン通りのものではなかったという。「最初はファーサイドでこぼれたボールを待とうと思っていたけど、ダイレクトで触りに行くほうがいいかなと上がっている途中に考えた。まさか優平から真っ直ぐ来るとは思っていなかったけど、フリーになるとは思っていた」。突如頭の中に降りてきたインスピレーションが劇的ドラマを後押しした。

 そんなゴールを「くさいことを言うようですが、全員の思いが乗ったゴール」だと総括する。「やりたいことを全ては出せなかったけど、やるべきことを変えずに上回ってトライできていたことが大きく影響したと思う」。非現実的にも思える決勝点だが、そこで見られた絶妙な連携は96分間にわたってスタイルを貫いたご褒美だったと捉えているようだ。

 1週間後の決定戦はJ1リーグ16位のジュビロ磐田。「前の選手はタレントが揃っている」と警戒は欠かさないが、「前の試合は最後の最後で突かれていたし、90分間したたかに狙っていけば勝利を掴める」と希望はある。「これ以上勘違いしないように、今日の勝ちを無駄にしないよう次の試合のことだけを考える」。攻撃で結果を出した喜びはいったんお休み。最も重要な最終決戦に向けて、守護神としての役割をやり遂げる構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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