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[MOM595]駒澤大MF安藤翼(4年)_指揮官も称賛、咄嗟のパス&ゴーでPK獲得

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駒澤大MF安藤翼

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 12年ぶりの決勝進出を果たした駒澤大。その大一番でのキープレーヤーに、秋田浩一監督はMF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)の名を挙げる。「彼の良さはゴール前」と評される安藤はこの試合で先制点を奪うと、後半13分には高速ドリブルでPKを獲得し、決勝点をお膳立てした。

 先制点は狙い通りだった。前半3分の右CKは中盤までクリアされるが、MF大塲淳矢(4年=藤枝東高)がダイレクトで右サイドに配球。さらにMF中原輝(4年=ルーテル学院高)も左足ダイレクトでインスイングのクロスを放つ。ゴール前の安藤は相手守備陣の隙間に入り込むと、「狙っていたところに本当に良いボールが来たので、合わせるだけでした」と体で押し込み、先制に成功する。

 しかし、駒大は前半29分に失点。1-1で前半を折り返すも、「前半は0-0で行こうという戦い方だったので、メンタル的にはそんなに悪くなかった」と悲観的にはならず。後半に入って大体大の猛攻が続くが、後半13分に再び安藤が躍動する。

 その瞬間は安藤の良さがフルに発揮された。GKからのフィードを中盤で受けた安藤は、DF田中駿汰(3年=履正社高)のマークに遭いながら、素早い足の振りで右サイドの中原にパスを出す。

 田中の向きが中原に釣られた瞬間、安藤は瞬時にマークを外し、リターンパスを受けてPA右エリアへとドリブル突破。DF林尚輝(2年=立正大淞南高)のプレスをヒラリとかわし、そして後ろから追いかける田中のファウルを誘い、PKを獲得した。

 指揮官は「(安藤は)周りを止めるのがとても上手。動かすのも上手」とその動きを称賛。安藤自身は「得意のドリブル。最後はシュートを打とうと思ったんですけど、後ろから来たのでうまく潰されてPKに。ラッキーでした」と狙いを明かしている。

 PKは主将の大塲が決めて勝ち越しに成功。安藤は得点直後に途中交代となったが、試合はそのまま2-1で勝利した。

 12年ぶりの優勝まで残り1勝。そして安藤にとって、優勝決定戦が大学最後の試合になる。「自分は本当に4年間で駒大に恩返しできていない。秋田監督にも恩返しできていない。日本一という結果を出して監督を胴上げできるように。胴上げして卒業できるように」。今は頂点を目指すのみ。その結果が「これからのサッカー人生につながる」と信じている。

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(取材・文 石川祐介)

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