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身体張って流経大柏引っ張るFW左部主将「『絶対に日本一になる』とブラさずにやっていきたい」

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流通経済大柏高のチームリーダー、FW左部開斗主将

 千葉の名門、流通経済大柏高は激戦区の千葉県予選を勝ち抜き、第97回全国高校サッカー選手権出場を決めた。今夏から名門の主将を務めるFW左部開斗(3年)に全国大会への意気込みを聞いた。

●FW左部開斗
―夏からキャプテン。大変な一年だったと思うが?
「一年間を通してみると本当に苦しかったと思います。夏はインターハイ予選で負けて相当チームとしても落ち込んで、なかなか切り替えることができなかったですし、プレミアも中期に負け始めちゃった。何か変化を起こさないといけないと思っていた。たまたま自分がキャプテンになることになって、これはチャンスだなと思いました」

―チームをどう変えようと?
「夏までは自分も含めて、みんなが自分のことに精一杯になってしまっていました。夏を越えてだんだんと。でも、(千葉県予選で敗退した)インターハイが終わった直後のミーティングからですかね。3年生だけでミーティングをして、このままじゃ本当にまずいんじゃないかという気持ちが個人個人に芽生えて、チームとして本当に一丸になってやらないといけないんじゃないかと変わってきた。本当に、選手権の予選くらいになったらチームのために身体張ったり、走ったりすることが一人ひとりできるようになったので変わったなと思いますね」

―流経の誇りもあった。
「去年、あれだけ活躍されて(インターハイ優勝、選手権準優勝、プレミアリーグ昇格)、自分たちも相当プレッシャーもありつつ、やらないといけないというプライドはありましたね」

―流経のキャプテンのプレッシャーはあった?
「去年も、一昨年も素晴らしいキャプテンがいたので、夏に急遽自分がキャプテンになって戸惑うこともあったんですけれども去年、一昨年の素晴らしいキャプテンをお手本にすれば何も問題ないというか。自分としては、チームをまとめるということもそうですけれども、チームのために自分が身体を張って、先頭に立ってやるようにしています」

―去年の主将、宮本選手(現流通経済大)にも相談をした?
「(宮本)優太くんとは去年から仲良くしてもらってきて、ずっと優太くんのことを見てきたので。優太くんには『とにかく自分が走って』というのは言われています」

―選手権は1年分の思いをぶつける。
「これで優勝したら本当にとんでもない“物語”になると思っている。去年の借りも返して、夏の悔しさも晴らして選手権で優勝すれば、“物語”としても最高のエンディングになる。手応えを感じています」

―個人としてはどのような大会に。
「個人としては選手権で得点したいという気持ちが強くあります。チームのために身体を張って、走って、ボールを収めることをしながらも、自分はゴールに向かって貪欲に奪いたいです。チームとしては、去年の選手権決勝で敗れた前育(前橋育英)は逆のブロックですし、リベンジするという舞台は整っているので、そこまで必死に一生懸命目指して、『絶対に日本一になる』とブラさずにやっていきたいです

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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