beacon

仙台大の主将は3年生。「お世話になってきた」先輩たちとの戦いに燃えるDF藤岡が“地元”で勝ち越し弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

仙台大の主将を務める3年生DF藤岡優也

[12.12 インカレ1回戦 常葉大 3-4(延長)仙台大 柏の葉]

 3年生のチームリーダーが、“地元・柏”で白星を引き寄せるゴールを決めた。仙台大は2-2で突入した延長戦の前半6分、左CKを獲得。これをDF石井幹人(4年=JFAアカデミー福島)がグラウンダーのボールで入れると、勢いを持って走り込んだDF藤岡優也(3年=柏日体高)が左足ダイレクトでゴールに蹴り込んだ。

 藤岡が「練習してきて強みだった」というセットプレーで貴重な勝ち越し点。延長前半終了間際にもセットプレーで加点した仙台大は常葉大の反撃を1点で凌ぎ、2回戦進出を決めた。

 千葉県の強豪、柏日体高(現日体大柏高)出身の藤岡にとっては、“地元”でのゴールだ。柏の葉公園総合競技場は高校時代に体育祭で使用したこともあるグラウンド。この日、3失点したことを悔しがっていた藤岡だが、「高校の時の監督とコーチが見に来てくれて、その前でゴールを決められたのは嬉しい」と恩師の前で決めたゴールについては素直に喜んでいた。

 この日、3バックの中央で守備範囲広く守り、ヘディングの強さなども発揮していた藤岡は、3年生ながら“東北の雄”仙台大で主将を務める。新たなチームの方針によって2月にコーチ陣から指名された際には、「『えっ!?』となったんですけれども、素直に受け止めて」上下関係の少ないというチームを4年生たちとともに支えてきた。

 そして、インカレに18年連続出場を果たしてまず1勝。だが、後輩の主将を受け入れてくれた先輩たちとともに戦うインカレの目標はまだまだ先にある。「4年生と最後ですし、ウチの大学は去年も全国初戦で負けている。4年生最後の大会で少しでも長い時間プレーしたいというのがありますし、今までお世話になってきたという思いもある」と語る主将が今大会、先輩たちとともに1試合でも多く白星を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

TOP