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常葉大は執念の戦いで3点奪い返す。唯一の4年生、CB佐藤主将は後輩に感謝

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常葉大唯一の4年生、CB佐藤友主将はチームを引っ張り、同点ゴールも

[12.12 インカレ1回戦 常葉大 3-4(延長)仙台大 柏の葉]

 追いつき、勝ち越されの連続。延長戦の末に惜敗した常葉大(東海3)だったが、2度のビハインドを取り戻し、2点をリードされた延長後半終了間際にも1点を奪い返すなど最後まで諦めずに戦い抜いた。

 登録30人で唯一の4年生、CB佐藤友主将(4年=愛媛FCユース)は悔しさを滲ませる一方で、どこか清々しいような表情を見せていたことが印象的だった。0-1の前半36分にはMF山田温人(1年=清水桜が丘高)のシュートのこぼれ球に反応して自ら同点ゴール。チームを勢いづけた主将は2-2の後半42分に退いたが、強力攻撃陣を持つ仙台大相手に体力が尽きるまで奮闘した。

 試合後には、執念の戦いを見せたチームメートたちを称賛。夏からはトップチームにいる4年生が自分一人だけで上手く行かなかったこともある。だが、「自分が1人になった時に後輩たちが助けてくれた」と、支えてくれた後輩たちに感謝していた。

 常葉大での日々で元日本代表MFの澤登正朗監督から学んだことがある。「澤登さんは結果に対して貪欲。どんなにプレーが悪くても結果が全てだと言ってくれた。結果に対してのこだわりは勉強になりました」と頷く。

 今大会は結果を出すことができなかった。だが、「(常葉大のサッカーが)良いサッカーになっているのは、年々分かってきている」という実感がある。東海得点王のFW土井智之(3年=神戸弘陵高)や1年生守護神の坪歩夢(青森山田高)、この日攻守に渡って存在感を示していた山田ら後輩たちが来年、必ず結果を残してくれると信じて、自身は常葉大で学んだことを次のステージで活かす。

(取材・文 吉田太郎)

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