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観客に飛び蹴りしても…人種差別的行為を無視したスターリングは「大人の男だ」 元英代表MFが語る

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 現役時代にマンチェスター・ユナイテッドリバプールなどでプレーした元イングランド代表MFポール・インス氏が、マンチェスター・シティの同代表MFラヒーム・スターリングの人種差別的事件について語った。

 スターリングに関しては、8日に行われたプレミアリーグ第16節のチェルシー戦において、試合中に相手サポーターから罵声を浴びる場面が。人種差別的な野次であったことが判明し、試合後にチェルシーは該当4名のサポーターの試合立ち入り禁止処分を科すことを発表した。

 インス氏は、この件について『Goal』に対し、「スターリングは観客に対して、カントナのようにジャンプすることも簡単だったはずだ。彼は大人になったことを示した。子どもから、“大人の男”になったことを証明したよ」と、かつて野次を飛ばしてきた観客に飛び蹴りを見舞ったマンチェスター・Uのレジェンド、エリック・カントナ氏を例に出してコメント。心ない差別的発言者に対し、反撃せずに相手にしなかったスターリングを褒めた。

「彼は正しい道を進んで、的確な決断をしている。土曜日に起こったこととは関係なく、人生には満足しているように見えるよ。幸せを感じるときこそ、フットボールもエンジョイできるものだ」

 インス氏はまた、人種差別問題が以前に比べて少なくなってきているものの、根絶に向けてはまだまだやるべきことがあると話す。

「ラヒームに起こったことみたいに、今でも表ざたになることがある。プレミアリーグだけでなく、さらに下のリーグでも起こっている。人種差別問題について、我々はまだやるべきことがあると考えないと。根絶に向けて必要なことがまだあるんだ」

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