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[MOM2732]東海大仰星GK可児史也(3年)_選手権予選決勝でのPK負けの悔しさ糧に奮起

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試合中はファインセーブも連発し、PK戦でも2本セーブで勝利に貢献した東海大仰星GK可児史也

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.14 プレミアリーグプレーオフ1回戦 東海大仰星高2-2(PK8-7)仙台ユース コカ広島ス]

 PK戦は10人目までのサドンデスとなる厳しい展開だったが、2本のPKを止めた東海大仰星高GK可児史也(3年)がチームを勝利へ導いた。

 PK戦に入る前、中務雅之監督は「今年1年ずっとゴールマウスを守ってくれましたので、『PKも君に任せた』と声をかけました」と可児を励ました。東海大仰星は高校サッカー選手権大阪府予選決勝で大阪学院大高にPK負けを喫した苦い思い出がある。「PK戦は選手権でも自分が止められなくて負けてしまいました」(可児)。

 その悔しさを味わってから1か月。見事に2本のPKを止めて「チームを助けられました」と、安堵の表情を浮かべた可児。指揮官は「それほどPK戦が得意というわけではないのですが、心の準備ができていたのだと思います」と振り返り、期待に応えてチームをあと1勝でプレミア昇格へと導いてくれた守護神を讃えた。

 試合全体を通してみると、後半終盤に連係ミスから痛恨の同点ゴールを奪われた。「2失点目は僕のコミュニケーション不足でした。延長戦はもう失点させないという思いでやりました」。延長後半には仙台ユースFW清水一雅(2年)のヘディングシュートをワンハンドでかき出すビッグセーブが生まれた。これで気持ちが乗ったのもPK戦での活躍の一因と言えるだろう。

「日頃からリーグ戦等でも迷惑をかけてばかりの自分にとって今日の勝利は嬉しい」と笑顔で語る可児。16日、最後の公式戦となる大宮アルディージャユース戦でもチームを救う活躍を見せたい。

(取材・文 小林健志)
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