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広島ユースはトップ昇格の大型レフティー・MF東俊希が右足クロスで先制アシスト

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サンフレッチェ広島ユースからトップチーム昇格を決めているMF東俊希は先制点をアシスト

[12.15 プレミアリーグファイナル 鹿島ユース 1-2 広島ユース 埼玉]

 サンフレッチェ広島ユースからトップチーム昇格を決めているMF東俊希(3年)が貴重な先制点をもたらした。

 3-6-1システムの左WBを務める大型MFは、ダイナミックな攻め上がりから正確なクロスを配球。前半16分にはコンビネーションから左サイドを縦に抜け出してクロスをMF桂陸人(3年)の頭にピタリと合わせた。

 そして、37分には中央でキープしたMF松本大弥(3年)からのパスを左サイド受けると、縦へ行くと見せかけて内側へ持ち込み、右足でクロス。これを「(東は)左足でも、右足でも良いボールを持っているので、信じて入っていきました」と信じて走り込んだFW鮎川峻(2年)が頭でゴールに突き刺した。

 貴重な先制点を演出した東は、相手とのサイドの攻防で奮闘。主導権争いで引かず、後半の押し込まれた時間帯でも献身的な守備を続けてボール奪取などに貢献した。2-1の試合終了間際には自陣ゴール前で競ったプレーで頭部を強打。ピッチに倒れ込み、そのまま試合終了の瞬間を迎えた。

 優勝写真には収まったものの、軽い脳震盪の疑いがあったこともあり、大事をとって取材対応は見送りに。その東について沢田謙太郎監督はトップチームや代表活動を経て東が「リーダーシップを出せるようになった」と認めていた。

 10月から11月にかけて行われたAFC U-19選手権では勝てばU-20ワールドカップ出場の決まる準々決勝で鮮烈な先制弾。今年、代表、クラブでも活躍した大型レフティーがトップチームでのレギュラー獲りに挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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