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J提携国初のベストイレブン!! 札幌MFチャナティップ「家族、スタッフ、サポーターなしでは…」

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提携国枠で初めてベストイレブンに輝いた北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ

 北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップが今季のJリーグベストイレブンに選ばれた。Jリーグ提携国の制度が始まって以降、対象の選手が受賞するのは史上初めて。「このような選手の中にいられるとは思わなかった。支えてくれた家族、スタッフ、サポーターなしではできなかった」と喜びを語った。

 Jリーグ提携国の制度は2014年にスタート。現在はタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタールの8か国が該当し、それらの国籍を持つ選手は外国人枠の対象から外れ、実質的に日本人選手と同様の扱いを受ける。

 タイ出身のチャナティップは昨年7月、ムアントン・ユナイテッドから札幌に期限付き移籍で加入。母国では“タイのメッシ”としてスター的な人気を誇る選手で、Jリーグのアジア戦略の筆頭として大きく話題となった。昨季は16試合に出場して無得点に終わったが、今季は飛躍の1年となった。

「新しく監督が来て、戦術も大きく変わった。悔しい時期もあったけど、ミシャ(ペトロヴィッチ監督)は『自分の成長のため』と言ってくれて、納得してここまでやってきた」。開幕戦から先発の座をつかむと、第2節のC大阪戦でJリーグ初ゴール。夏には完全移籍の合意に至った。

 今季の成績は出場した30試合すべてで先発し、8得点2アシスト。チームの4位躍進に大きく貢献した。「ベストイレブンに入れるとは思わなかった」と謙遜しつつ、「受賞できてうれしいけど、ミシャをはじめとして良いスタッフ、そして社長、サポーターなしではここまで来られなかった」と感謝を口にした。

 表彰式が終えた後には来年1月にUAEで行われるアジアカップに臨むタイ代表に合流する予定。「明日からキャンプに入って練習することになるけど、難しい舞台になる。負けない意識はあるし、タイ人のみんなも負けたら悔しいと思うので、勝ち続けたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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