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ビデオ判定から2度のPK…2人退場のエスペランスがPK戦の末に5位決定戦を制す

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エスペランスがPK戦を制した

[12.18 クラブW杯5位決定戦 エスペランス1-1(PK6-5)グアダラハラ アルアイン]

 FIFAクラブワールドカップ2018は18日、5位決定戦を行い、アフリカ代表のエスペランス(チュニジア)が1-1で突入したPK戦の末に北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)をPK6-5で下した。

 15日に開催国代表アルアインに0-3で敗れた6年ぶり2回目出場のエスペランスは、3人を入れ替え、GKラミ・ジリディとDFホシン・ルバイ、FWビレル・メジュリが先発に起用された。準々決勝で鹿島に逆転負けを喫した初出場グアダラハラも先発3人を変更。MFワルテル・サンドバルとMFアラン・セルバンテス、FWホセ・ゴディネスを起用した。

 勝って大会を終えたい両クラブ。試合は早々に動いた。グアダラハラは前半1分、PA内へ進入したFWアンヘル・サルディバルがDFサメー・デルバリのタックルを受けてピッチに倒れ込む。こぼれ球からサンドバルがシュートを放ったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定によりデルバリのファウルが認められ、グアダラハラにPKが与えられた。これをサンドバルがゴール左隅へ沈め、先制に成功した。

 1点を追うエスペランスは、前半14分にFWアニス・バドリがヘディングシュート、21分にはMFフランク・コムが強烈なミドルシュートを放つも、グアダラハラの守備を崩すことができない。それでも33分、右クロスからコムが右足ボレーで合わせると、DFホセ・カルロス・ファン・ランキンに当たって主審はCKを指示。しかし、VARによりファン・ランキンのハンドと判定され、FWユセフ・ベライリがPKを落ちついて決めて、エスペランスが追いついた。

 同点で後半を迎えたグアダラハラは、ハーフタイムでセルバンテスを下げてDFカルロス・サルシドを投入する。後半はエスペランスがパスを回す時間が長かったが、グアダラハラが“回させている”といった印象。縦に仕掛けてくれば素早い寄せでエスペランスのチャンスをつぶすなど、グアダラハラが落ち着いた試合運びをみせた。

 後半34分にはアクシデント発生。両軍入り乱れる小競り合いとなり、事の発端となったバドリとMFイサーク・ブリスエラにイエローカードが提示され、2枚目となったバドリが退場。エスペランスが数的不利に陥った。その後、荒いプレーが目立ち、イエローカードの枚数も増えたが、グアダラハラの攻撃を耐える時間が続く。

 グアダラハラはPK戦に向け、後半アディショナルタイム5分にGKラウール・グディーニョを下げ、GKミゲル・ヒメネスを投入する。エスペランスは直後にベライリに対する危険なスライディングタックルでDFホシン・ルバイが一発退場。9人となったが、なんとか90分間を1-1で終えた。

 大会規定により5位決定戦は延長戦なしでPK戦に突入。先攻のグアダラハラは、1人目のサルディバルが決めると、エスペランス1人目のベライリのシュートをGKヒメネスがストップ。しかし、グアダラハラ2人目のDFエドガルド・マリンがクロスバー上に外してしまう。その後、4人目を両守護神が止めて、5人目がとも成功して、サドンデスに入る。そして、決着がついたのは8人目だった。グアダラハラのブリスエラが枠を外すと、続くDFシャムセディン・ダウアディがきっちり決めてエスペランスがPK6-5で勝利。5位に輝いた。

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