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駒大が3連覇達成の06年以来となるファイナルへ! 大体大は5年ぶりの決勝進出ならず

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MF大塲淳矢の決勝点で、駒大が決勝進出

[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 第67回全日本大学サッカー(インカレ)は19日に準決勝が行われた。NACK5スタジアム大宮では駒澤大(関東4)と大阪体育大(関西1)が対戦。駒大が2-1で勝利し、3連覇を成し遂げた第55回大会以来となる12年ぶりの決勝進出となった。

 駒大はスタメンを1人のみ変更し、MF鈴掛涼(4年=清水桜が丘高)を先発起用。4-4-2の布陣で持ち味を発揮していく。一方、大体大も1人のみ先発を変更。DFアフラギ・マハディ(3年=清明学院高)を右MFに配置し、準々決勝に続いて4-3-3の布陣で中盤の厚みを増やした。

 開始早々に試合が動く。駒大は前半2分にMF中原輝(4年=ルーテル学院高/熊本内定)が右CKを蹴るが、大体大に大きくクリアされる。しかし中盤のMF大塲淳矢(4年=藤枝東高)がボールを拾って右サイドに送り、再び中原が左足でインスイングのボールを蹴り込むと、MF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)が体で押し込んだ。

 素早い展開で先制した駒大は前半10分、中原が右サイドから突破を図る。大体大守備陣の背を突く“裏街道”で突破を狙うも、DF小川明(4年=履正社高)に体を入れられて失敗に終わった。

 早々の失点で戸惑いをみせた大体大だが、次第に落ち着きを取り戻す。前半13分にはDF田中駿汰(3年=履正社高)からFW林大地(3年=履正社高)とつなぎ、PA右のマハディがクロスを上げ、ファーサイドのMF浅野雄也(4年=四日市四郷高/水戸内定)が折り返すが誰にも合わず。しかし、練度の高い攻撃で駒大のゴールに少しずつ迫っていった。

 駒大は前半26分、DF桧山悠也(1年=市立船橋高)からパスを受けた安藤が相手守備陣の裏にスルーパス。反応したMF坂本和雅(4年=聖和学園高)がPA左からシュートを放つも、GK立川小太郎(4年=初芝橋本高)にブロックされる。するとそのプレー直後に坂本が足を痛めてピッチに倒れるアクシデント。そのままMF川崎貫太(4年=流通経済大柏高)との交代を余儀なくされた。

 大体大は駒大の交代直後に同点に追いつく。前半29分、中盤で獲得したFKを田中が大きく蹴り込み、PA右のマハディが落とす。PA手前からDF林尚輝(2年=立正大淞南高)が左足ボレーを放ち、ゴール左に突き刺した。

 同点に追いつくと、大体大が流れを掴む。前半34分、MF堀内颯人(4年=奈良育英高)が前線にスルーパスを放つと、林大が抜群のキープ力でファウルを誘う。同36分にも堀内のパスから林大がDF伊勢渉(4年=神戸国際大附高)の激しい守備をかいくぐってPA右に進入。右足シュートを放つが、立川のセーブに遭った。

 その後も大体大は林大を中心とした攻撃を展開するも、得点にはつながらず。前半は1-1のまま折り返す。

 後半開始早々から大体大がチャンスを量産。林大が持ち前のキープ力と突破力で敵陣に入り込むが、チャンスを生かせない。すると駒大が後半13分に反撃。安藤がPA右から鋭い突破でファウルを誘発し、PKを獲得する。キッカー・大塲が冷静にゴールを決め、駒大が2-1の勝ち越しに成功した。

 駒大は得点後、安藤を下げてFW高橋潤哉(3年=山形ユース)を投入。大体大も後半16分にMF浅野雄也(4年=四日市四郷高/水戸内定)に代えてMF末吉塁(4年=初芝橋本高/山形内定)を出場させる。

 追う大体大はさらに後半30分にアンカー・林尚を下げて、MF西田恵(3年=関大北陽高)を投入。中盤の枚数を減らして攻撃に厚みを加えていく。一方で守備陣も奮闘し、DF菊池流帆(4年=青森山田高/山口内定)はほとんどの空中戦を制し、気合いの雄たけびとともにボールを跳ね返していった。

 追いつけない大体大は後半39分、2枚替えをして菊池をパワープレー要員として前線へ。終盤、左サイドのクロスから全員攻撃でゴールに迫り、ボールはゴール枠内へ吸い込まれそうになるが、DF桧山悠也(1年=市立船橋高)にゴールライン上でブロックされて試合終了。大体大は5年ぶりの決勝進出を逃し、2-1で勝利した駒大が12年ぶりの頂上決戦へと駒を進めた。

 全員が最後まで走り切った。駒大の秋田浩一監督は「うちには超1流も1流もいないので、1人は駄目でもみんなで力を合わせればなんとかなる」とチームの勝利に手応えを語る。インカレ出場は8年ぶりで、決勝進出は12年ぶり。指揮官は当時のことを「忘れました」と口にし、「新しい奴らなので初出場と同じじゃないですか」と選手たちの勢いに信頼を寄せた。

 試合終了時点で他会場の法政大と順天堂大の決着はついていなかったものの、指揮官は「チャレンジャーとして思い切りやるんで、どちらでもいい」と対戦相手は気にしていない。「うちはみんなが力を合わせて走る」と一貫した“駒大スタイル”で頂点踏破を狙っている。

(取材・文 石川祐介)
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