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会心ボレー弾の大阪体育大DF林尚輝、インカレはアンカーポジションで存在感発揮

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1点を返したDF林尚輝(2年=立正大淞南高)

[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]

 大阪体育大は1-2で敗れたものの、DF林尚輝(2年=立正大淞南高)は準決勝で得点という結果を残した。

 大体大は開始3分に失点を食らい、後手を踏んでしまう。しかし前半29分に林が会心の一撃。中盤のDF田中駿汰(3年=履正社高)がFKを蹴り、PA右のFWアフラギ・マハディ(3年=清明学院高)が胸で落とす。「前日のシュート練習でイメージできていて、その形から振り切った」という林が左足ボレーをゴール左に突き刺した。

 得点で目立った林だが、今大会では中盤3枚のアンカーのポジションで存在感を発揮し続けた。「高校時代はアンカーをやっていて、大学からセンターバックにコンバートされて、ずっとそこでプレーしていた」。守備的ポジションを複数こなせることにより、戦術面での幅も広がることに。準々決勝・福岡大戦や準決勝・駒澤大戦のようなロングボールを多用する相手との対戦では、アンカーの位置で高い守備力とキープ力をみせた。

 試合中にはDF菊池流帆(4年=青森山田高)、MF堀内颯人(4年=奈良育英高)、MF平田健人(4年=星稜高)ら最上級生に囲まれながらプレー。「4回生と絶対に最後まで続けたいと思っていた」と感謝の言葉を口にする。

「普段の練習から自分たちがやりやすいような環境を作ってくれていた。『やれよ!』『気持ちみせろ!』と声をかけてくれて、福岡大戦では立正大淞南高のチームメートもいたんですけど、『思い切ってやっていいからな』と流帆くんたち4回生が言ってくれて、自分はただやるだけだった。本当に感謝しています」

 プロ内定選手3名を擁した大体大だが、夏の総理大臣杯では準優勝で、インカレは3位に終わった。林は先輩の思いを胸に、来季のリベンジを誓う。「日本一を目指してきたんですけど、このメンバーで4回生を中心に戦って、これでも足りないのかと。来年はまたチーム一丸となって、次は本当に日本一を取れるように頑張りたいです」。

(取材・文 石川祐介)
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