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「ビックリした」U-19日本代表初招集、東福岡SB中村拓海は目標のU-20W杯へ第一歩

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U-19日本代表初選出のDF中村拓海(東福岡高)はU-20ワールドカップ出場を目標に掲げている

 目標とするU-20ワールドカップへの第一歩だ。U-19日本代表のブラジル遠征が12月13日から行われている。今回のメンバーは10月~11月に開催されたAFC U-19選手権メンバーを中心に新戦力候補を加えた構成。地元のゴイタカスFCとの親善試合第1戦は1-1で引き分け、続くU-20CRフラメンゴ戦はFW宮代大聖(川崎F U-18)とFW久保建英(横浜FM)のゴールによって2-1で勝利した。そして、現地時間21日の遠征最終戦でU-19ブラジル代表と戦う。

 DF中村拓海(東福岡高、FC東京内定)は今回のブラジル遠征がU-19日本代表初招集。11日に追加招集され、その発表直後には「ビックリしています」と驚いていた。それでも、来年のU-20ワールドカップへ向けた候補選手として選出。本人は主力組に食い込むことを目指して今回のブラジル遠征に臨んでいる。

「目標にしている。そこで活躍して自分の幅を広げられたらいいかなと思っています」というU-20ワールドカップ出場へ、最大のアピールポイントは攻撃力だ。柔らかいドリブルで局面を破り、多彩なキックでクロス、ラストパスを通す。加えて、東福岡では流れの中でボランチの位置に入ってゲームメークし、ミドルシュートも。本人は守備のポジショニングを意識することと同時に、タイミングの良い攻撃参加からアシストすることをブラジル遠征での目標に挙げていた。

 今年、1歳年上の兄・中村駿(現国士舘大)の後を引き継ぐ形で東福岡の右SBに定着(現在は左SBも兼任)。6月にはU-18日本代表に初招集されるなど高い評価を受け、プロ入りも決めた。世界での経験からフィジカル面やパススピードなどを課題に感じ、改善している最中。今回はより高いレベルの中で現在の自分の通用する部分、新たな課題を見つける良い機会になっている。

 2試合に出場したブラジル遠征もあと1試合だ。「学べることも多いと思うので、学べればいい」と語っていたように、ブラジル遠征を成長に繋げること。10日後に選手権開幕を控える注目SBはピッチ内外で吸収できることを貪欲に吸収し、少しでも成長、アピールして帰ってくる。

(取材・文 吉田太郎)

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