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鹿島、4失点完敗で南米王者リーベルに屈しクラブW杯は4位終戦

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前半24分にCKから先制を許した

[12.22 クラブW杯3位決定戦 鹿島0-4リバープレート アブダビ]

 FIFAクラブワールドカップ2018は22日、UAEのアブダビで3位決定戦を行い、アジア代表の鹿島アントラーズは南米代表のリバープレート(アルゼンチン)と対戦し、0-4で敗れた。前半24分にCKから先制を許すと、後半にも3失点。2大会ぶり2度目のクラブW杯は“世界4位”に終わった。

 鹿島は19日の準決勝レアル・マドリー戦(●1-3)から最終ラインの3人を変更。DF西大伍、DF昌子源、DF山本脩斗がベンチスタートとなり、代わってDF内田篤人、DF犬飼智也、DF安西幸輝が先発した。内田は2試合ぶり、犬飼と安西は今大会初先発。中盤から前に変更はなかった。[スタメン&布陣はコチラ]

 18日の準決勝アルアイン戦(●2-2、PK4-5)から先発7人を入れ替えたリバープレートが立ち上がりから果敢に攻撃に出る。前半1分、FWフリアン・アルバレスの右足ミドルをGKクォン・スンテが弾き出すと、同3分にもアルバレスが右サイドを駆け上がり、中央にクロス。FWラファエル・サントス・ボレが右足で合わせたが、クォン・スンテが正面で弾いた。

 前半7分、鹿島にアクシデントが襲う。MFエセキエル・パラシオスの浮き球のパスにボレが抜け出すと、ゴールを空けて飛び出してきたクォン・スンテと激しく交錯。クォン・スンテは右足首を痛めたか、一度はそのままプレーを再開するも、前半23分にGK曽ヶ端準との交代を余儀なくされた。

 直後のリバープレートの右CK。MFニコラス・デ・ラ・クルスのキックからMFブルーノ・スクリニがMFレオ・シルバに競り勝ち、ヘディングシュートを放つと、左ポストを叩いたボールがゴールラインを割り、前半24分にリバープレートが先制した。さらにその1分後の前半25分、DFミルトン・カスコの左クロスがゴール前に抜けてきたところをアルバレスが振り向きざまに右足でシュート。しかし、ここは至近距離で曽ヶ端が右足で止めるビッグセーブを見せ、追加点を許さなかった。

 苦しい展開の鹿島も前半終了間際の44分、左サイドからMF安部裕葵がドリブルで仕掛け、PA内に進入。鮮やかなテクニックでDFをかわして右足でシュートを打ったが、DFハビエル・ピノラが体を張ってブロックした。こぼれ球に詰めた安西のシュートもクロスバーを叩き、惜しくも同点ならず。前半を1点ビハインドで折り返した。

 後半開始からコロンビア代表MFフアン・フェルナンド・キンテロとMFイグナシオ・フェルナンデスを投入してきたリバープレートに対し、我慢の時間が続く鹿島。リバープレートは後半15分、アルバレスのスルーパスに反応したボレが右足でゴール右隅に突き刺したが、オフサイドの判定だった。鹿島も同18分、FWセルジーニョのスルーパスからMF土居聖真がPA内左に抜け出し、鋭い切り返しから右足でシュートを打ったが、GKヘルマン・ルクスの好セーブに阻まれた。

 鹿島は後半20分、MF遠藤康に代えて西を投入。リバープレートは同25分に最後の交代枠を切り、10番のMFゴンサロ・マルティネスをピッチに送り込んだ。直後の後半28分、右サイドからキンテロが右足でクロスを入れると、PA内中央のアルバレスが絶妙なトラップでボールをおさめ、スルーパス。フリーで走り込んだマルティネスが左足でゴールに叩き込み、追加点を奪った。

 2点ビハインドとなった鹿島は後半31分、内田に代えてMF小笠原満男を投入し、交代枠を使い切る。小笠原はボランチに入り、西が右サイドバック、MF永木亮太が右サイドハーフにそれぞれポジションを移した。後半36分、左手前から安部が逆サイドにクロスを入れ、土居が右足ボレーで合わせるが、枠外。同39分にも土居がPA内で切り返して右足を振り抜いたが、クロスバーを叩いた。

 必死の反撃に出る鹿島だが、後半42分の永木の直接FKもクロスバーを直撃した。みたびゴールの枠に嫌われると、直後の43分、自陣PA内で犬飼がボレを倒してしまい、PKを献上。これをボレが自らゴール左隅に沈め、3-0と勝利を決定づけた。リバープレートは後半アディショナルタイムにもマルティネスがダメ押しの4点目。準決勝で開催国代表に不覚を取った南米王者が意地を見せ、3位で大会を終えた。

(取材・文 西山紘平)

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