beacon

3月に急逝した元伊代表アストーリの母、関係者の処罰は望まず「なぜなのかを知りたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

3月に亡くなったアストーリ

 3月に急逝した元イタリア代表DFダビデ・アストーリの母アンナさんが23日、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、息子の突然死の原因究明を訴えた。

 フィオレンティーナの主将を務めていたアストーリは3月4日、遠征先のウディネのホテルで就寝中に心肺停止状態に陥り、帰らぬ人となった。あれから9か月の月日が流れ、アストーリの母であるアンナさんが沈黙を破り、イタリア紙のインタビューで語った。アンナさんはあの日の朝を振り返る。

「夫と一緒にミサへ行き、それから選挙があったので投票へ行く予定だった。だけど目が覚めると、両腕が麻痺したかのように冷たく、全身の虚脱感を感じた。これまでの人生で経験したことのない感覚だった。そのときは何も知らせを受けていなかったが、すでにすべてを悟っていたのかもしれない」

「自分に対して責任があるのは自分」元同僚が語るケインがトッテナムでブレイクした理由
ところでフィレンツェの検察当局は今月に入り、アストーリの死に対する過失致死の疑いでカリアリおよびフィレンツェの医師の捜査を開始した。しかしアンナさんは処罰ではなく、原因究明を求めている。

「なぜなのかを知りたい。私は誰の責任でもないと確信しているので、責任者を見つけることは望んでいない。悲劇が起きてしまった。あれは運命だった。誰もこんなことを望んでいなかったことは私も分かっている。だが同時に二度と起こらないことを望んでいる。私が経験したことは、他の母親には決して味わって欲しくない。イタリアではアスリートのメディカルチェックが非常に優れている。だがもっと進歩し、もっと確かなものになって欲しい。ダヴィデが犠牲になったことが無駄にならないことを望んでいる」

●セリエA2018-19特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP