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[MOM2744]横浜FCユースMF中川敦瑛(1年)_1年生MFが“3人抜きゴール”含む2発!

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前半20分、横浜FCユースの1年生MF中川敦瑛がDF3人をかわして2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.24 プリンスリーグ関東参入戦2回戦 横浜FCユース 3-0 明秀日立高 前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場]

 横浜FCユースの3年生にとっては、この日のプリンスリーグ関東参入戦2回戦が“高校ラストゲーム”。その3年生のサポートを受けて伸び伸びとプレーした1年生MF中川敦瑛が、“プリンスリ関東昇格決定戦”で主役になった。

 前半9分、左タッチライン際から中へボールを運んだMF西原貴史(3年)のクロスに大外の位置で反応。頭でゴールを破り、先制点を決める。さらに20分には右中間でパスを受けると、DF2人の間を突破。さらにカバーに入ったDFを切り返しでかわして左足シュートをねじ込んだ。

 その後も右サイドでの縦突破やスペースを突く動きで存在感。後半13分には左サイドで粘ったMF藤本裕也(3年)のクロスを右足ダイレクトで合わせ、U-19日本代表FW斉藤光毅(2年)のゴールを演出した。

 小野信義監督も「厳しい試合の中でまた一歩成長した」と評する活躍。中川は来年の目標について、「3年生が(プリンスリーグ関東昇格を)残してくれたので、プレミアに上げて、代表にも戻って、高2ですけれどもプロに絡んでいきたいと思っています」と力を込めた。

 2002年生まれの中川にとっては、来年開催されるU-17ワールドカップ出場も大きな目標だ。昨年、U-15日本代表のウズベキスタン遠征、中国遠征メンバーに選出されていた中川だが、消極的なプレーで自分の良さを出すことができず、その後代表チームから遠ざかっている。ただ、ピッチ内では目上に対しても要求する先輩FW斉藤を見て学習。「もっと自分が、自分がとやっていかないと、生き残っていけない」と意識を変えてきている。

 この日、自らのゴールでプリンスリーグ昇格を引き寄せ、より多くの関係者に見られるチャンスを得た。「もう一回代表に残るためにはプリンスで結果を出さないといけない。(来年は2年生だが)自分が中心になってできるようにやっていきたい」と意気込む中川がこの日のように積極プレーで結果を残して、代表、トップチームでのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

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