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「誰よりハングリー」なU-19代表FW斉藤光毅、来季はトップでの試合出場、ゴール量産を目標に掲げる

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横浜FCユースのU-19日本代表FW斉藤光毅は疲れを感じさせないようなプレーで1得点

[12.24 プリンスリーグ関東参入戦2回戦 横浜FCユース 3-0 明秀日立高 前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場]

横浜FCユースのU-19日本代表FW斉藤光毅(2年)は“プリンスリーグ関東参入決定戦”でゴールを決め、年内最後の公式戦を良い形で締めくくった。

 U-19日本代表のブラジル遠征から帰国したのが前日の夕方。「(遠征中は)まずはブラジルの試合を考えて。試合が終わった瞬間、切り替えて」“参入決定戦”へ意識を傾けてきた斉藤は、ほぼ1日かけての帰国中、睡眠時間を調整するなど最高の状態で試合できるように準備してきたという。

「(眠気を我慢し)めっちゃ眠かったです」と笑った斉藤だが、成田空港まで迎えに来た横浜FCスタッフに対して「90分行きますよ」と第一声。小野信義監督は斉藤抜きで初戦突破した選手たちを評価する一方、明秀日立高戦勝利の確率をより引き上げるために斉藤を先発起用した。

 指揮官が「誰よりもハングリーで、誰よりも向上心がある。チームにいい影響をもたらしてくれる」と評する斉藤は、試合開始から全力プレー。自分にマークが集中する中で周囲を活かしつつ、自身も鋭い抜け出し、ドリブルからゴールを狙い続けた。1年生MF中川敦瑛の2ゴールに「オレも、と思いました」。そして後半13分、ゴール前のこぼれ球から勝負を決定づける3点目のゴール。コーナー方向へ走り出して拳を振り上げると、あっという間にチームメートの輪の中に吸い込まれた。

「だいぶ重くて、息もめっちゃ上がったりしていたんですけれども、点取れて貢献できたのは良かったと思います」。後半37分までプレーし、快勝に貢献。チームにエネルギーをもたらした2年生ストライカーは試合後、チームメートたちと勝利の喜びを分かち合っていた。

 今年は高校2年生ながらトップチームでJ2デビュー。U-19日本代表に“飛び級招集”され、10月から行われたAFC U-19選手権では初戦から3試合連続ゴールを記録した。U-19代表のU-20ワールドカップ出場権獲得にも貢献したFWは、今回のブラジル遠征について「そんなに差ってというのはなかったというイメージがありますけれども、ちょっとした球際というところでは負けている部分も多かったですし、そこはしっかり個々で意識して向上していけばチームの力になれると思うので意識していきたい」と振り返る。注目の才能は今年重ねた経験を来年の結果に結びつける意欲だ。

「しっかりトップで試合に出て、2ケタ得点とか活躍できるように、年末年始とかキャンプを見据えて目の前の一つ一つをやっていけたらいい」。指導陣も認めるハングリーさと向上心を持って目の前の課題に取り組み、有言実行する。

(取材・文 吉田太郎)

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