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[全国ルーキーリーグ交流大会]東福岡が大津にリベンジ!“全国3位”に

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前半8分、東福岡高FW日高駿佑(左)が先制ゴールを喜ぶ

[12.25 全国ルーキーリーグ交流大会3位決定戦 大津高 2-4 東福岡高 時之栖うさぎ島G]

 25日午前、2018 ミズノ全国ルーキーリーグ交流大会3位決定戦が静岡県の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドで行われ、東福岡高(九州2/福岡)が大津高(九州1/熊本)に4-2で勝利。3位で大会を終えた。

 東福岡が球蹴男児U-16リーグで2敗の大津にリベンジした。この日2得点の186cmCB野口明は「球蹴で2連敗していたので、今回だけは負けられないと。勝てて良かったです。(対戦が決まったときから)勝つしかいない、とみんな言っていました」と微笑。前日の準決勝で流通経済大柏高に惜敗したが、最終日に悔しさを晴らした。

 東福岡は前半7分、右サイドから仕掛けたFW日高駿佑がPKを獲得。これをMF遠藤高成が右足で狙うが、大津GK礒貝琉ノ介が完璧にセーブして見せる。だが、東福岡は直後の8分、日高がGKの意表を突く30m強のロングシュートを決めてリードを奪った。前半途中までは東福岡ペース。GKからボールを繋いで攻めようとする大津からMF松永響らが高い位置でボールを奪い取り、サイドからのクロスや最も危険な存在となっていた日高の抜け出しでチャンスを連発する。

 大津も機動力のある作村颯玄と坂梨丈虎の2トップを活用しながら反撃。27分には右サイドを駆け上がったMF坂本充のクロスから、MF金子遼太郎が一度シュートをブロックされながらも自ら押し込んで同点に追いついた。

 先制された後、やや元気を失い、ベンチの古閑健士監督から指摘されていた大津だが、同点ゴールで活気を取り戻す。だが、前半40分、東福岡は10番MF上田瑞季の左CKから野口が豪快ヘッドで決めて勝ち越し。さらに後半8分には、セットプレーの流れから遠藤の放ったシュートのこぼれを野口が押し込んで3-1と突き放す。

 大きな2点リードを得た東福岡だったが、終盤に課題が出てしまう。34分、ミスでボールを失うと、パスセンス光る大津MF荒木慶翔にスルーパスを通され、CB猪谷匠に追撃ゴールを奪われた。

 この後はリードしているにもかかわらず、冷静さを欠いたプレーの連続。平岡道浩コーチが「(入学後の8か月間で)だいぶフィットしてきた。戦術理解度も高くなっている」と語る一方、「時間の使い方。流れの読み方がまだまだ」と指摘したように、課題を残す結果となった。

 それでも、リベンジに燃える東福岡は大津の反撃を凌ぐと、アディショナルタイムに交代出場FW原田卓郎のループシュートでダメ押し。4-2で九州ライバル決戦を制した。両校ともに、1年生ながら選手権メンバーに食い込んでいる選手たちが複数。彼らに負けないように高い意識を持って成長し、次のライバル対決を迎える。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】2018年度ミズノ全国ルーキーリーグ交流大会

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