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「チャンスが回ってきたのも縁」…“貴重な経験”で刺激受けるFW上田綺世

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トレーニングパートナーを務める法政大FW上田綺世

 アジアカップに向けてトレーニングを開始した日本代表。その中にはトレーニングパートナーを務めるU-21日本代表FW上田綺世(法政大)ら、東京五輪世代6選手の姿があった。

 上田は22日まで法政大の一員として、インカレに出場していた。自身は大会期間中に左肩を痛めた影響もあって、後半の30分間を目安とした“時間限定”で出場。駒澤大との決勝戦でも後半15分にピッチに送り込まれるとチャンスを創出して1-0の完封勝利に貢献し、勝利を収めたチームは42年ぶりにインカレを制覇することになった。

 それから、わずか4日後、トレーニングパートナーとしてA代表の選手たちとの練習に臨んだ。「怪我は大丈夫だし、怪我をしていてでもやるべきチャンス。休みも少ないけど、間違いなくこういう経験は貴重なので大事にしたい」。パス回しなどボールを使ったトレーニングも行ったが、練習初日ということで軽めの調整。しかし、初めてA代表の選手とともにプレーしたことで、「パスアンドコントロールの練習一つひとつでも緊張感があったし、質の高さも感じているので刺激になる」と大きな刺激を受けている。

 森保一監督はトレーニングパートナーを呼んだ理由として、「どういう練習にも対応できるようにサポートしてもらいたい」「30日に試合があるので、チームとして試合ができるようにということ」と挙げつつ、「彼らにA代表の選手と一緒に練習する機会を経験してもらい、刺激を受けて成長につなげてもらいたい」と限られた時間での東京五輪世代の進化にも期待を寄せる。

 本人も、このチャンスを逃すつもりはない。「A代表に入る入らないとかではなく、こういうチャンスが回ってきたのも縁だと思う。そういう部分を生かせるように必死にしがみついていきたいし、より多くの刺激を受けて、来年、その先のキャリアに生かしていきたい」と吸収できるものを吸収して、自身の成長につなげていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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