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岐阜入団MF会津雄生、“憧れの人”早川史哉とのユニフォーム交換を心待ち

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岐阜でプロ生活をスタートさせるMF会津雄生

 憧れの選手の欄にはいつも記す名前がある。「早川史哉(アルビレックス新潟)」。3年前の筑波大の主将。MF会津雄生(4年=柏U-18/岐阜内定)にとっては、筑波大への進学を決意させた人でもある。

 憧れを持つようになったきっかけは、会津が15歳の時。96ジャパン(1996年生まれ以降で構成された日本代表)の一員として新潟合宿に参加していた際に、早川が選手全員の前で話をしてくれる機会があったのだという。

 監督が同じ94ジャパンで活躍していた縁だったが、3歳年上の“お兄ちゃん選手”の放つオーラの虜になった。大学では4年生と1年生という1年間のみだったが、濃密な時間を過ごせたと思っている。

 そんな早川は新潟に入団後、急性白血病を発症。闘病生活を余儀なくされているが、今年11月に選手契約の凍結を解除。完全復活へ向け、大きな一歩を踏み出した。

 会津が入団するFC岐阜と早川のアルビレックス新潟はJ2リーグに所属。当然、対戦機会がある。「必ず復帰してきてくれると思っている。対戦してユニフォームをもらいたい」。

 さらにもう一つ、対戦したいクラブがある。柏レイソルだ。大学入学前までを過ごしたクラブで、一時はトップ昇格も視野に入っていたクラブ。大学入学後も練習参加を繰り返したクラブであり、愛着は今でももちろんある。

 奇しくも会津がプロ生活を始めるタイミングで、古巣はJ2に降格。新シーズンは同じカテゴリを戦うことになった。「たくさんの知り合いがいるし、同期の選手もいる。成長した姿を見てもらいたい」。

 岐阜に選ばれ、そして岐阜を選んだ。湘南などJ1クラブの練習にも参加したが、世代別日本代表時代にも交流があった大木武監督のサッカーに魅了されたことで決断した。

「レイソルに戻れればよかったのかもしれないですけど、僕は岐阜を選んだ。レイソルに勝てるように頑張りたいです」

 夢はどこまでも大きく広がっている。

(取材・文 児玉幸洋)
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