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ありがとう小笠原満男…「身を引く時がきた」と引退決断、今後は鹿島に「恩返しをしたい」

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現役を引退する鹿島アントラーズMF小笠原満男

 今季限りでの現役引退を発表した鹿島アントラーズMF小笠原満男が28日、カシマスタジアムで記者会見を行い、胸の内を明かした。

 98年に大船渡高から鹿島に加入した小笠原は初年度にJリーグデビューを果たすと、長年主力として活躍して数々のタイトル獲得に貢献。06年8月にイタリアのメッシーナに期限付き移籍を果たし、翌07年7月に復帰すると再び常勝軍団の屋台骨を支え、チームを3連覇へと導いた09年にはJリーグMVPを受賞した。

 しかし、今季はベンチスタートとなることが多く、「今シーズンを振り返って、試合に出る機会が少なくなった」ために、「ピッチ上でチームを勝たせることができなくなってしまった」。そして、それが引退の「最大の理由」であると話した。

「ピッチに立って勝ちたい思いがあったけど、それができなくなり、それが続いたことがあった。いつでも試合に出る準備はできていたのに、出番を失ったのは自分の実力不足。やっぱりピッチに立って勝たせることができなくなってしまったことが、最大の理由の一つです」

 そして、自身が現役を退くことで、今後のクラブを背負うべき若い選手たちのチャンスが増えるとも考えている。「心境としてはサッカーが、アントラーズが大好きで、まだまだサッカーをやりたい気持ちがあるのが正直な気持ち」と答えながらも、「このチームが好きだからこそ、強くなっていくには自分が出場するよりも若い選手、これからの選手にピッチに立ってほしいとも思った」と続けた。

「アントラーズが今後、強くなっていくために必要なことだと思ったので、自分は身を引くときがきたかなという思いで決断しました」

 自身の今後については「アントラーズに育ててもらったので、恩返ししていきたい気持ちが強い」とクラブと関わりを持っていきたいとの意向を示すと、「具体的なことはこれから話をさせて頂こうと思っている。アントラーズが強くあるため、もっともっと成長していくために、何か力になれるものを自分なりに見つけていきたい」と話した。

 J1リーグ通算525試合69得点を記録するだけでなく、今季はクラブの悲願であったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初優勝も経験するなど、自身が獲得した主要タイトルは17になった。そして、02年3月にデビューした日本代表でも55試合7得点を記録。U-20代表の一員として99年のワールドユースで準優勝を果たし、A代表では02年日韓大会、06年ドイツ大会と2度のW杯に出場するなど世界の舞台を幾度となく経験した。

 色褪せない功績を残しつつも、スパイクを脱ぐ決断を下した男は新たな舞台に向かって歩みを進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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