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発足9年目の金沢U-15が見せた快進撃、40歳寺中監督「彼らの成長が自分の財産」

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金沢U-15の寺中克典監督

[12.28 高円宮杯U-15決勝 FC東京深川1-0金沢U-15 味フィ西]

 初出場で初の決勝進出。快進撃を見せていたツエーゲン金沢U-15だったが、日本一にはあと一歩届かなかった。浦和JYと延長戦を戦った準決勝から中0日となるなど、大会を通じて疲労との戦いになっていたが、寺中克典監督は「強かったですね。一人ひとりの技術がしっかりしていた」と言い訳せず、素直に相手を称えていた。

 発足から9年でたどり着いた快挙だった。一期生は津幡町立津幡中の20人。当時、今日の姿を想像することは到底不可能だった。

 寺中監督は大学卒業後に一旦は大阪の一般企業に就職。しかしMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)が高校3年生で在学した当時の星稜高のコーチに誘われる形でサッカー界に復帰。その後、星稜中の監督などを歴任し、ツエーゲン金沢のアカデミー立ち上げに関わった。

 3年一回りと考えれば、3チーム目を作り終えたところで、日本の頂が見えるところまで持ってきた。あと一歩。この一歩が遠いのかもしれないが、やってきたことが間違いでなかったことを証明できたことは大きい。

「私自身がこの決勝にこれたことよりも、彼らがここまで成長できたという結果の方が自分にとっては財産になる」とイレブンへの感謝を語った40歳指揮官。クラブ史上最高の結果を残した世代を持ち上がって指揮する楽しみもありそうだが、「別の指導者に見てもらった方がいい」という持論を盾に、すでに新チームの始動に目を向けていた。 

(取材・文 児玉幸洋)

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