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堂安律に気負いなし「壁は覚悟しているし、乗り越える自信もある」

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日本代表合宿に合流したMF堂安律

 20歳の新星には不安も気負いもない。国内合宿3日目となった28日の練習から合流した日本代表MF堂安律(フローニンゲン)は「W杯が終わってから一番目標にしていた大会」というアジアカップを控え、「目の前にチャンスがあるのはうれしい。もちろんチームファーストだけど、その中でも自分が一番貢献したと思われるようなプレーができれば」と意気込んだ。

「他にはない色を出せれば。堂安律という選手を見せていきたい。僕にしかできないプレーもあると思うし、そういうものを出せれば。結果が一番大事。得点を取りたい」

 アジアカップの記憶として残っているのは小学6年生だった11年1月のカタール大会。ザックジャパンがさまざまな逆境を乗り越え、アジアの頂点に上り詰めた大会だったが、「タフな大会だったイメージがある。退場やPK、誤審もあったり、鮮明に覚えている」という。

「テレビ越しに見ていて、なんでこういうチームに勝てないんだろうと思っていた自分がいた。自分が高校生になって世代別代表を経験して、こういうものなんだなと思った。でも、A代表はまた違うと思う。そういうものを何事もなかったかのように跳ね返していきたい」

 引いて守る相手、アジア特有の気候やピッチコンディション、さらにはジャッジの違い。アジアの難しさは自分自身、年代別代表で経験してきた。「不安は一切ないし、自信を持って臨める。この1か月は個人としてもチームとしても壁があると思う。それは覚悟しているし、それを乗り越えていく自信もある」。若き“三銃士”の一角は力強く言い切った。

(取材・文 西山紘平)

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