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8年前は“代役”伊野波が劇的弾…右SB争う室屋「黙々と狙っている」

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右サイドバックのレギュラーを争うDF室屋成(FC東京)

 ベンチ入りメンバーを含めた総合力が問われるアジアカップ。レギュラーの大部分は欧州組が構成することが予想される中、日本代表DF室屋成(FC東京)は「チームが優勝するためにどう貢献していくか、この期間に自分がどれだけ成長できるかに集中している」と現在の心境を述べた。

 森保ジャパンの右サイドバックには、フランスのビッグクラブで主力を担うDF酒井宏樹(マルセイユ)が君臨。「Jリーグで、チームでやっているプレーが評価されたと思う」という室屋だが、追う立場にあるのが現状だ。自身も「宏樹くんもそうだし、普段の生活から吸収していければ」と目の前の序列は認識している。

 だが、チャンスは虎視眈々と狙っている。「まずはハードワーク、球際の部分」という持ち味をアピールしつつ、「ポゼッションも練習からいろんなシチュエーションでトレーニングしている」と指揮官のスタイルに適応する取り組みも継続。「自分の良さを消さずに出すことが大事」と食らいついている。

 また、決勝まで進めば7試合という長丁場の大会において、ベンチ入りメンバーの活躍は欠かせない。実際、直近でアジアを制した2011年大会では、大会を通じて出場停止や負傷者のアクシデントが続発。準々決勝のカタール戦ではDF内田篤人(現鹿島)の代役となったDF伊野波雅彦(現神戸)が終了間際に劇的な決勝ゴールを沈めるという出来事もあった。

 8年前の記憶を問われた室屋は「そういったものを自分の中で黙々と狙っているし、チャンスがあればやれる自信があるし、やってやろうと思います」と力強い言葉で応答。レギュラー争いに果敢に挑み続ける一方、ラッキーボーイになる準備もできているようだ。

(取材・文 竹内達也)
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