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[横山杯]“ビジャレアルメソッド”取り入れ、独自の進化。鹿島学園は選手、コーチ陣も学びの日々

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昨年からレギュラーのMF仲佐友希鹿島学園高イレブンはビジャレアルから学び、実践していく

[12.28 横山杯決勝リーグ第1節 市立船橋高 3-1 鹿島学園高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]

 茨城の名門、鹿島学園高は、“ビジャレアルメソッド”を取り入れ、独自の進化を目指している。今年6月、鹿島学園は育成方針やプレースタイルに共感を得ていたスペインの強豪、ビジャレアルと業務提携。この日はビジャレアル育成部所属の佐伯夕利子氏とマリアンベラ氏(元スペイン女子代表GK)がチームに帯同し、選手や指導陣にアドバイスを送っていた。

 今回の横山杯で2氏は各カテゴリーの試合を視察、撮影し、どのようなコーチングが行われていたのか、言葉を文字に起こして分析。コーチ陣は答えを与えるのではなく、選手たちが自分で考え、判断するような「気づかせるコーチング」(鈴木雅人監督)を勧められているという。球際での「強く!」という指摘も、より具体的な言葉に変化。また、MF仲佐友希(2年)が「相手のフォーメーションや空いているスペース、弱点だったり、もっと相手を見て、味方を見て、味方と相手を比較してどこから攻めればいいのか、どこから守備がやられているのか、もっと頭を使って常に頭を動かさないとちゃんとしたフットボールはできないと言われている」と語っていたが、選手・コーチ陣がこれまで持っていた概念を消して、ビジャレアルのサッカー感を吸収しようとしている。

 隠すこと無く育成メソッドを伝授されている中、チームは色々な失敗を繰り返しながらチャレンジしていく意気込みだ。現在は前日にできなかったことが言葉掛けや意識の違いでできるようになったり、一人ひとりの成長でチームが成長しているという手応えもある。仲佐は「ビジャレアルと提携しているのは自分たちだけ。教わっていることをしっかりやっていくことがより成長したり、勝つための近道になると思う」と語った。

「キック精度や反射的なシュートストップが自分の強みだと思っています。日本代表の川島永嗣選手みたいに大事なところで止められるようなGKに。茨城だけでなく関東を代表するようなGKになりたい」と語る実力派GK中島遼太郎(2年)や「今年はひとつもタイトルを取れなかった。3年生になって次は自分が引っ張らないといけない」と意気込む仲佐、FW磯部直也(3年)ら昨年からの経験者を残し、4月に入学する新1年生も注目の鹿島学園は独自のスタンスで「コツコツと頑張ります」(鈴木監督)。今回、来日中の2氏から学んだことに取り組み、2月のスペイン遠征でまた新たな学びを得る。

(取材・文 吉田太郎、取材協力 スポーツマネジメント)

●【特設】横山杯 第19回全国ユース招待サッカー大会

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