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セリエAで人種差別問題…C・ロナウドがセネガル代表DFへの野次に抗議

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FWクリスティアーノ・ロナウドが人種差別に抗議

 ユベントスFWクリスティアーノ・ロナウドが、ナポリのDFカリドゥ・クリバリへの人種差別に抗議した。27日、英『ミラー』が伝えている。

 クリバリはインテル対ナポリの試合で、2度のイエローカードを受けて退場処分された。1つ目のイエローカードは、インテルのFWマッテオ・ポリターノへのファールだ。だがその直後に、野次を飛ばしてくるインテルのサポーターたちに皮肉めいた拍手をしたことで、退場処分を受けることになった。後半40分のことである。

 ナポリは最終的に、FWロレンツォ・インシーニェがピッチから離れたことで9人になり、試合はFWラウタロ・マルティネスの決勝ゴールでインテルが勝利している。その後、クリバリに対して試合中、ずっと人種差別的なヤジがとばされていたことが明らかになった。

 C・ロナウドはすぐにこの件に反応し、クリバリを擁護している。インスタグラムには今シーズン前に2人が戦っている写真とともに、こう書かれていた。「世界においてもサッカーにおいても、僕は常に教育とリスペクトを求める」「いかなる差別や侮辱に対してもNOを!」。

 一方でクリバリは試合後、こう述べた。

「今日の敗北については申し訳なく思っている。とりわけブラザーたちを落ち込ませてしまったことは残念だ」

「だけど僕は自分の肌の色を誇りに思っている。そしてフランス人であること、セネガル人であること、ナポリの人間であること、そして一人の人間であることにも」

 またクリバリの同僚であるDFグラムは、クリバリへの差別的なチャントに心を痛めていると語った。「僕のブラザーに対する人種差別チャントを聞くのは苦痛だった。悲しさだけが残ったよ」。ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督も怒りを見せる。

「次に同じことがあったら、私たちはプレーをやめる。たとえ負けることになったとしてもだ。今日起きたことは私たちだけでなく、イタリアサッカー界全体にとって正しくないことだ」

「クリバリに起きてしまったことには心から残念に思う。彼はピリピリしていた。教育のあるサッカー選手がターゲットにされてしまった」

「私たちの要求にもかかわらず、試合は中断しなかった。3度も試合を停めるようにお願いしたのに受け入れられなかったことは残念でならない」

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