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「メッシにW杯制覇の必要はない」世界王者の称号なくとも“史上最高の選手”とジーコ氏が認める

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ジーコ氏がFWリオネル・メッシを称賛

 史上最高の選手であるFWリオネル・メッシに“ワールドカップ王者”の肩書は必要ないとジーコ氏は考えているようだ。

 10代の頃から長期にわたりバルセロナで活躍し、バロンドールを5度受賞するなど世界最高の選手として名高いメッシ。しかし、ワールドカップやコパ・アメリカ決勝の舞台に立つものの、アルゼンチン代表として今のところビッグタイトルに恵まれていない。

 しかし、メッシと同じくワールドカップで優勝できなかったものの、1970~80年代にかけブラジル代表の主力として10年以上活躍。当時の世界最高の選手と謳われていたジーコ氏は、アルゼンチン代表FWが世界王者のタイトルを獲得しなくともこれまでに成し遂げてきたことがすでにその価値を証明していると『オムニスポーツ』で語った。

「近年、人々は勝ち取ったものにしか目を向けていない。だが、私は歩んできたキャリアやその中でやってきたことが最も重要だと考えている。フットボールはチームスポーツで、1人の選手が良いプレーをしたからといってそれが結果に直結するわけでない。チームとして上手くプレーできたかに左右されるスポーツだ」

「時には試合を決定づけることができるが、大会の行方を決めることはできない。ワールドカップで優勝できていないからといってメッシの功績が不十分だなんて言えない。(ヨハン)クライフもワールドカップで優勝できなかったが、それでも彼は歴史上で偉大な選手の1人だ。他にも同様な選手は何人かいる。世界最高とはキャリアの中でやって来た全てのことを加味される。フットボールはチームのものであって、個人のものではない」

 さらにジーコ氏は、現在の世界最高と名高いメッシとFWクリスティアーノ・ロナウドについても言及。両選手について「チームのためにプレーしなかったことはない」と話し、仮に同氏が若ければ2大スターを手本にしてプレーしているだろうと語った。

「私が今若ければ、彼らは私が真似しようと思う選手たちだ。このレベルの選手であっても常にチームのためにプレーしている。彼らは夜遊びに出かけることもないし、ソーシャルメディア上で目立つことも、パーティを理由に練習をさぼることもない。良い個々のパフォーマンスを維持するために自身を管理している。彼らはこのことが常にチームにとっての利益になると分かっている」

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