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チームの団結促す槙野「温度差が生まれないようしっかりまとめ上げたい」

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DF槙野智章は前半のみのプレーだった

[12.30 練習試合 日本代表2-0流通経済大]

 大学生との練習試合で国内合宿を打ち上げた。練習試合を終え、報道陣の取材に応じた日本代表森保一監督は「一人ひとりのコンディションを上げることがアジアカップに向けては大切。意識して動くということをやってほしいと伝えた。トレーニングパートナーを含め、コンディションにばバラつきのあるチーム。ミスが起こっても、続けてやっていこうと話した」と、その意図と狙いを説明した。

 シーズン中の海外組、シーズンオフの国内組、そしてトレーニングパートナーと三者三様のメンバーをミックスさせたチーム編成。DF槙野智章(浦和)も「監督からはチームとしてというより、一人ひとりのコンディションを上げることをテーマとしてやってくれと言われていた」と明かし、「即席チームで難しいものがあった。実戦から離れていたのもあって、一人ひとりのコンディションにバラつきがある。それでも、年内最後の試合をいい形で終えたいと思っていたし、今できるパフォーマンスは出せたと思う」と振り返った。

 試合は前半にMF伊東純也とトレーニングパートナーのMF三笘薫(筑波大)がゴール。槙野も前半の45分間のみプレーし、無失点に抑えるとともに、前半13分には伊東へ絶妙なロングスルーパスも通した。それでも今月9日の天皇杯決勝以来の実戦だったこともあり、コンディションについては「まだまだですね。天皇杯の決勝から実戦を離れていたし、選手としては一日休むだけでもボールタッチの感覚は変わる。向こう(UAE)に行ってからグッと上げないといけない」と、回復途上であることを認めた。

 チームはいったん解散し、年明けの1月2日に再集合して日本を出発する。9日のグループリーグ初戦から決勝まで勝ち進めば、最大で7試合。森保監督は「固定した11人の選手だけで7試合戦えるとは思っていない。チームとして総力戦で戦って初めて優勝をつかみ取れる」と力説し、「全員の選手を戦力として捉えている。全選手を信頼して臨みたい」と、23人全員の力が必要になると語った。

 これには槙野も「総力戦だと思っている」と完全に同意。「チームでいい結果を出すには23人がいかにまとまって最後まで戦えるか。温度差が生まれないように、全員が同じ目標を持つことが大切。しっかりまとめ上げたい」と、先発や控えに関係なくチーム全体が同じ方向を向くよう、リーダーの一人として力を尽くす決意だ。

(取材・文 西山紘平)

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