beacon

「化け物」「やべえ」「えぐかった」…那覇西MF宮國永遠、仲間も驚いたスーパーゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

同点ゴールを奪った那覇西高FW宮國永遠(写真協力・高校サッカー名鑑)

[12.30 選手権1回戦 駒澤大高 1-1(PK9-10)那覇西高 駒沢陸]

 劣勢に立たされていたチームを救う、あまりにも豪快な一撃だった。那覇西高FW宮國永遠(3年)は右足から蹴り出したボールがネットを揺らしたことを確認すると喜びを爆発させた。

 前半を0-1と1点のビハインドを背負って折り返したものの、後半に風上に立って徐々に攻勢を強めると、後半14分に会場の度肝を抜くスーパーゴールが生まれる。後方からパスを呼び込んだ宮國は巧みなタッチで寄せてくる相手をかわして前を向き、「相手をかわして顔を上げたらゴールが見えた」とPA外から迷いなく右足を振り抜く。勢い良く飛び出したボールはゴールマウスに向かうと、豪快にネットを揺らして同点となるゴールが生まれた。

「前日練習で一人でシュート練習をしていてイメージが良かった。上にもふかさずにうまくいったシュート。全国の舞台でこういうシュートを決められて良かった」

 ゴールが決まった瞬間は「何も聞こえなくなった」と頭が真っ白になったようだが、「沖縄から応援に来て下さっている方や親も来ていたので、スタンドまで行って喜びを分かち合いたかった」と歓喜の疾走。会場がどよめいた一発となったが、その感覚はともに戦うチームメイトも同じ。GK新垣凱斗(2年)は「シュートは化け物だった」、DF比嘉来揮(3年)は「後ろで見ていても震えた。やべえって」、MF宮城海(3年)は「本当に助けられたけど、えぐかった」とチームを救った一発に驚きを隠せなかった。

 自身は足がつった影響もあって、後半34分にピッチを後にしたが、仲間たちがPK戦の末に東京B代表の駒澤大高を退けて見事に初戦突破を決めた。「正直、ほぼ駒澤さんのホームで多分9割以上の人が駒澤さんが勝つと思っていたと思う。でも東京に入って良い準備ができて、今日の試合の結果につながったと思う」と満面の笑みを見せた。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

TOP