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4分半の選手宣誓、大役を務めた瀬戸内高主将佐々木達也「緊張はそんなになかった」

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選手宣誓を務めた佐々木達也(写真協力『高校サッカー年鑑』)

 4分半の間、会場の視線を自分だけのものにした。選手宣誓の大役を終えた瀬戸内高(広島)の主将MF佐々木達也(3年)は「緊張はそんなになかった。4分半は予定通りです」と会心の笑みを浮かべた。

 11月19日に日本テレビで行われた組み合わせ抽選会で、大会応援マネージャーの清原果耶さんが抽選して選手宣誓が決まった。佐々木はその日の夜に、国語の先生でもある担任に電話。翌日から居残りで宣誓文を仕上げた。

 伝えたかったのは感謝。自身は大丈夫だったが、今年7月の西日本豪雨の被害に遭った部員も数人いたという。

 12月上旬に出来上がってからは、練習後に部員の前で披露するのが日課。そのあと教室に移動して、何度も何度もすり合わせたという。「みんなの前でやる方が緊張していたので、やっておいて良かったです」。

 期末テストに影響が出るほど、頭の中を占めていたという選手宣誓が無事終わったことで、あとは1月2日の東京都市大塩尻高との初戦に切り替えるだけだ。「今までやってきたことを出しだけ。必ず勝利したい」。初出場校の本当の挑戦はこれからだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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