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駒澤大高の2年生エース、FW原田は先制点も「チームに申し訳ない」

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前半36分、駒澤大高FW原田大渡(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.30 選手権1回戦 駒澤大高 1-1(PK9-10)那覇西高 駒沢陸]

 全国初ゴールは勝利に結びつかなかった。駒澤大高は前半36分、右SB山田英生(3年)が右足シュート。DFに当たったボールがPA中央に落下する。これに反応した10番FW原田大渡(2年)が右足ダイレクトボレーで合わせると、ボールはGKの頭上を射抜いてゴールに突き刺さった。

「敵にぶつかって自分のところに流れてきて、しっかり当てることを意識して打ちました」と原田。相手の厳しいマークを受ける中でポストワークを続けていたFWは、見事なゴールでチームに先制点をもたらした。

 だが、後半に訪れたCKのチャンスを活かせずに1点止まり。もう1チャンス来ることを願っていたが、後半35分にピッチを去り、チームはPK戦の末に敗退した。今回の東京都予選でブレイクし、駒大高の前線の柱となった2年生FW。この日、全国初ゴールを決めたが、自分のプレーが敗戦に繋がったことを悔しがっていた。

「自分が2点目獲ることができなかったのが大きくて、自分が前線にいるのに収められなかったり、チームに申し訳ない」。痛感した力不足。山田ら先輩たちから「年からも頑張ってくれ」と声がけされたというFWは来年、より逞しい存在になって全国に戻ってくる。

「FWとしてもっと点獲れるように動き出しやドリブルで相手を抜いていったり、相手の強いプレッシャーをかわせるような技術面でも成長したい。先輩たちのために来年も頑張りたい」。注目FWはこの日の悔しさを糧に必ず成長を遂げ、先輩たちのエールに応える。

(取材・文 吉田太郎)
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