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[MOM2756]大津MF大竹悠聖(3年)_3発!代表、J内定押しのけて屈指の好カードの「主役」に!

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前半10分、大津高のMF大竹悠聖が決めて2-0。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 桐光学園高 0-5 大津高 ニッパ球]

 桐光学園高のU-19日本代表FW西川潤(2年)と大津高のU-18日本代表MF水野雄太(3年)との10番対決や、西川と大津の湘南内定CB福島隼斗主将(3年)のマッチアップが注目されていた1回屈指の好カード。その中で主役になったのは、大津MF大竹悠聖(3年)だった。

「(西川と福島の)あそこの2人の対決は注目されていたと思うんですけれども、自分の中では試合前から自分が点数を取って活躍してやると思ってプレーしていました」。まさに、その狙い通りの活躍だった。

 前半5分、大竹は左サイドからのクロスでFW大崎舜(3年)の先制ヘッドをアシスト。10分には右サイドを突破した大崎のマイナスのラストパスをファーサイドで受けると、「(シュートh)枠に入れれば入ると思っている」という右足シュートを冷静にゴール右隅に流し込んだ。

 さらに後半13分には、ポストを叩いた水野のシュートのこぼれ球を右足で決める。そして19分には、右サイド後方からゴール方向へ蹴り込んだクロスが風で伸びてそのままゴールイン。大一番でハットトリックを達成した。

 この日は普段の右サイドとは逆側の左SHとして先発した。平岡和徳総監督は水野と大竹のポジションを入れ替えた狙いについて「(相手に情報がある中で)変化しました」と説明していたが、見事に成功。「(相手の)SHが遅れてくるのでカットインの後のパスやシュートを意識していました」という大竹は左サイドで2得点に絡んでリードをもたらし、後半には右サイドでさらに2得点をもたらした。

 チームメートのU-18日本代表CB吉村仁志(3年)は大竹について、「大竹はこういう時(重要な試合)に異常な力を発揮するので、頼りにしていますね」と説明する。そして「点数を決めれない時期とかあったけれども、自分のストロングであるドリブルとかマイナスからのシュートとかをずっと練習していたので凄いなと思います」と練習の成果を発揮して3ゴールを決めた大竹を称賛していた。

 大竹は12月14日、16日のプレミアリーグ参入戦で2試合連続ゴールを決め、プレミアリーグ昇格に貢献。そして選手権初戦で3得点を記録した。「攻撃と守備に渡るハードワークは誰にも負けない自信があります」という男はその運動量、得点力を含めて今、大津の中でも特に危険な存在だ。水野や大崎に注目、マークが集まる中、2列目の実力派アタッカーが今後もゴールを量産して一つでも多くの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

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