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カカ、レアルで失望の4年を過ごした“2つの原因”を告白

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カカのレアルでの不振はジョゼ・モウリーニョが原因?

 元ブラジル代表FWカカ氏は、レアル・マドリー時代に不振に陥った一因として当時の指揮官であるジョゼ・モウリーニョ氏の存在があったと打ち明けた。

 リオネル・メッシ&クリスティアーノ・ロナウド時代が幕を開ける最後のバロンドール受賞者であるカカ氏は、2009年にミランからレアルに加入。当時の歴代2位の最高額での移籍とあり、活躍を大きく期待されていた同氏だが、ケガの影響もあり満足にプレーできないまま2013年に退団した。

 ブラジル『SporTV』で当時のことについて振り返ったカカ氏は、長期間を棒に振った負傷とともに2010年からレアルの指揮官に就任したモウリーニョ氏がサンティアゴ・ベルナベウのスターになれなかった原因だと話した。

「マドリーでの問題は継続性だった。ケガがプレーできなかった一番の原因で、1年目は股関節に問題を抱えた。ワールドカップ出場になんとか漕ぎつけたが、その後に内転筋を負傷してしまった。さらに、膝の手術を受けて、6か月を離脱した」

「そして、復帰したとき、チームにはモウリーニョがいる。フィジカルコンディションの影響もあって、コーチの選択肢には入っていなかった。3年間、僕にチャンスを与えることができたモウリーニョを納得させようと努力した。しかし、手の届かないところにそれはあった」

 ケガと指揮官の影響により、十分なインパクトを残せないままレアルから去っていったカカ氏だが、今ではモウリーニョ氏に対して憎しみ等はなく、当時の同指揮官の選択は十分に理解できることだったと話した。

「私たちの間に何ら問題はない。スポンサーの関係でマンチェスターに行ったとき、私はモウリーニョが住んでいたホテルに宿泊し、彼と2時間余り話をした。2人の間に誤解があったことも分かった。当時私にはプレーが必要だと思っていたが、彼は私がプレーできないものだと考えていた」

「それでも、彼に“クラブから出て行く”と言ったことは一度もない。私は彼に“プレーするチャンスを与えられるべき”とは言ったが、言い争いになったことはなかった。彼は私に対して“そのポジションには(メスト)エジルがいるから君を起用するつもりはない”と言ってきた。もちろん私はチームに貢献できると考えていた」

 そして、レアル時代の恩師について「モウリーニョは君たちがカメラを通して見るそのままの人間だ。カッとなりやすいけれど、とても賢い男だ。会見で見る彼の姿は、全て準備してあり、プランを立てている。それに、記者が言ってくることも彼は明確に分かっていた」と語ったカカ氏は、成績を残していたから同指揮官の選択に間違いはなかったと話した。

「私と彼との問題は彼のチョイスが原因だった。私は彼が間違っていると思っていたけれど、チームは上手く機能していた。あのとき、チームはリーガで優勝し、チャンピオンズリーグでも準決勝まで進んでいた」

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