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[MOM2759]仙台育英FW三田大史(3年)_「チームで一番小さいが技術は一番高い」男が観衆沸かせるドリブル突破

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この試合で輝いたFW三田大史(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 仙台育英4-2一条 駒沢]

 仙台育英高(宮城)の城福敬監督が胸を張って言う。「あれが三田ですよ」と――。

 FW三田大史(3年)が輝きだしたのは、前半13分の先制ゴール後くらいからか。ボールが足に吸い付くようなドリブル。大きなフェイントをかけず体重移動だけで相手DFをすり抜けていく光景はバルセロナのFWリオネル・メッシばりだ。

 前半24分、フリーでボールを受けると、FW清水大輝(3年)に決定的なスルーパスを通してPKをお膳立て。さらに36分、DF堀江凛太郎(3年)からのボールを裏へ抜け出て受けると、「相手が逆を取られて足が止まっているのは分かっていたので、落ち着いてトラップしたボールが左足の前にあった」。冷静にGKを抜くボールをゴールに流し込む。

「ボールコントロール、戦術眼、相手DFの間に入ってくらます動き。観客を沸かせるいいものを持っている。30人のメンバーの中で最も小さいかもしれないが(身長160cm)、技術は一番高い」と城福監督も絶賛だ。

 三田は東京ヴェルディの下部組織で5年間を過ごした。だが、ジュニアユースからユースには昇格できず。「高校サッカーをやろうと決めた時に、都外で寮生活をしたい、インターハイ、選手権に出たい思いがあったので仙台育英にきました」と、宮城に渡った理由を語った。

 ヴェルディでは周囲に「技術が高く、賢さがあり、逆をとる動きを当たり前にできる人ばかりだった」という。その環境で育った経験が今の形につながっている。「ボールを持っていれば相手が飛び込んでくるのがわかるので、その逆をとるようにしています」。

 監督からは「自分の特徴を活かせ」と言われている。それを三田自身は「決定機を作る、ゴールに直結するドリブルをすることで、いかにチームの勝利に貢献できるかを考えながらプレーする」ととらえている。

 選手権の舞台に出たいと願ったのは、ユースに昇格できなかった評価を見返したいためでもある。だが同時に、チームの勝利に不可欠なものでもある。仙台育英に進んだ三田は、選手として脱皮していることを今証明しつつある。

(取材・文/伊藤亮)
●【特設】高校選手権2018

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