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代表では仲間、今日は敵…東福岡DF丸山海大「一番負けたくない」尚志FW染野は「成長につながる相手」

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東福岡高DF丸山海大(写真協力・高校サッカー年鑑)

[1.2 選手権2回戦 東福岡高0-2尚志高 駒場]

 U-17日本代表の仲間だ。尚志高(福島)FW染野唯月(2年)は初戦突破後に、こう語っていた。「代表で一緒にやっている丸山海大には絶対に負けたくない」と――。そして、迎え撃つ東福岡高DF丸山海大(2年)も「一番負けたくない相手」と闘志を燃やしていた。

 尚志の最前線に入る染野と東福岡の2CBの一角に入る丸山は自然とマッチアップする形が多くなる。そして前半31分、尚志のクリアボールが左サイドに送られると、そのボールを追ったのが染野と丸山だった。先にボールに到達した染野が丸山に体を当てて体勢を崩させると、PA内まで持ち込んだ流れからMF坂下健将(3年)の追加点が生まれた。

 この場面を丸山は悔やむ。「自分がジャンプしたり、体を入れたり、ボールを一度切れれば良かった。不用意なプレーをして、ファウルにならなかったのも全部自分の判断ミス。あそこでもっとはっきりプレーしていれば、あの失点はなかったと思う」。

 その後も尚志の最前線でターゲットマンとなった染野に対抗。「攻める力も強いし、競り合いも強かった」と対戦相手として、ストライカーとしての染野の能力の高さを実感したが、「自分の成長につながる相手だと思う」と今後も切磋琢磨して自身を成長させていこうとしている。

 試合には0-2で敗れ、試合後には染野に「頑張って優勝してくれ」とエールを贈った。丸山の今大会は終わったものの、サッカー人生はまだまだ続いていく。「この大会の悔しさや経験を生かして、来年も選手権に戻ってきて、今度は優勝を果たせるように頑張っていきたい」と視線を上へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

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