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「入ったと思ったら…」青森山田DF三國ケネディエブス、ガッツポーズ不発で苦笑い

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卒業後は福岡に入団する青森山田DF三國ケネディエブス(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 青森山田高6-0草津東高 ニッパツ]

 ガッツポーズしようと振り上げた拳はすぐに下ろした。青森山田高(青森)は3-0の後半27分、MF檀崎竜孔(3年、札幌内定)の右CKに中央のDF三國ケネディエブス(3年、福岡内定)が右足で合わせると、ゴール前で相手GKの前にポジションを取っていたMF武眞大(3年)が右足で角度を変え、ゴールに流し込んだ。

 自分のゴールかと思った三國は一瞬、喜びを表そうとガッツポーズしかけたが、すぐに腕を下ろして悔しそうな表情に。「入ったと思ったら触られて。自分で点を取りたかったので、悔しかった」と苦笑いを浮かべた。

 高校2年の春にFWからDFに転向した192cmの大型センターバックは昨秋、U-19日本代表としてAFC U-19選手権に出場。卒業後はアビスパ福岡への入団も内定している。「センターバックを始めてからはセンターバックのほうが楽しい。相手からボール奪取するのは楽しいし、1対1や対人では絶対に負けない強い気持ちでやっている」と、一足飛びにその才能を開花させた。

 青森山田が悲願の初優勝を成し遂げた16年度大会で左サイドバックのレギュラーを務めたのが兄の三國スティビアエブス(順天堂大)。同じ背番号5を付け、兄に続く日本一を目指す三國は3日の3回戦で対戦する大津高(熊本)を「すごく強い相手」と警戒したうえで、「僕が大崎をどれだけつぶせるか。自分がそこをつぶせれば、相手の攻撃も抑えられる」と大津FW大崎舜(3年)の名前を挙げ、完封を誓った。

(取材・文 西山紘平)

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