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“秋商旋風”は続く!富山一も撃破の秋田商、19年ぶり3回戦へ!!

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2試合連続無失点の秋田商高(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一0-1秋田商 柏の葉]

 2日、第97回全国高校サッカー選手権2回戦が各地で行われた。県立柏の葉公園総合競技場では、秋田商高(秋田)が富山一高(富山)に勝利。1999年度以来、19年ぶりの3回戦進出を決めた。

 1回戦で四日市中央工を破り、秋田県勢として14年ぶりに初戦を突破した秋田商。前半、富山一が風上を取ると劣勢に立たされる。「プラン通りに押し込むことはできた」(富山一大塚一朗監督)が、秋田商は粘り強く対応する。富山一がシュート4本、秋田商はシュートなしで最初の45分は終えた。

「ベースは走ること」と小林克監督が認めるように、秋田商は最前線のFW長谷川悠(3年)を筆頭に、運動量を落とさずボールにプレッシャーをかけ続けた。富山一のCB、中田青(3年)が「7番(長谷川)があんなに追ってくるとは思わなかった」と驚きを感じたほど。そして、その姿勢がチームに流れを引き寄せ、後半15分過ぎからは長いボールを上手く使いながら、秋田商も攻めに出る。一方の富山一の前線へのパスは精度を欠き、攻撃が単調になってしまう。

 そんな展開の中、決勝点は秋田商に生まれる。後半29分、ハーフライン手前でFKを得た秋田商。キッカーの長谷川は低くて速いボールを選択する。密集をすり抜けたボールに、GK近藤昭宏(3年)は反応したが、こぼれ球をMF鈴木宝(3年)が押し込みネットを揺らした。

 終盤にはGK近藤も上がるパワープレーに出た富山一だったが最後まで得点を挙げることができず、試合終了の笛を聞いた。今夏のインターハイで得点王になった注目の選手のひとり、MF小森飛絢(3年)は無得点で選手権を去った。取材エリアにきても涙が止まらないエースは「みんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と声を絞り出した。大塚監督は「インターハイの得点王がゼロに終わったのは、うちの良さを消されたし、力不足もある。将来に向けて力をつけて欲しい」と背番号10にエールを贈った。

「(練習で)走る時間を意図的につくったことが今日の勝利につながったのかな」と小林監督は走りきれる力を認めるとともに、プリンスリーグ東北での経験も勝因に挙げる。今季、6年ぶりに参入したプリンスリーグ東北では、尚志(福島)、ベガルタ、モンテディオ、仙台育英(宮城)といったチームに対し「今日のような試合内容で、押し込まれて、押し込まれて」という展開を強いられてきたという。「(プレミアリーグが)いい経験になった」。指揮官はシーズンを通しての成長を実感していた。

 3日に行われる3回戦、秋田商は1986年度以来32年ぶりの準々決勝進出を懸けて、全国初出場の龍谷(佐賀)と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

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