[MOM2783]秋田商MF鈴木宝(3年)_予想外のプレーにも反応「点を取るニオイを嗅ぎつける男」
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一0-1秋田商 柏の葉]
ひたむきに走り、ボールにチャレンジをしていた秋田商高(秋田)が見せた予想外のプレー。それが決勝点を呼び込んだ。
「風上だったというのもありますし、うちはあまり高さがないというのもあります」。FKの場面でキッカーを務めたFW長谷川悠(3年)は、ゴールまで50m以上はある距離から低い弾道でのクロスを選択する。「何かが起こるボールを蹴ろうと思った」。はたして、その狙いは的中した。
守備側、富山一の主将DF中田青(3年)は「ハイボールでくると決めつけていた。思い込みでやられた」と天を見上げた。大塚一朗監督も「低いボールに誰も反応できなかったのは、スキがあった」と悔やんだ。
長谷川が入れたボールは、富山一ゴール前につめていた両チームの選手たちの間をすり抜け、GK近藤昭宏(3年)を襲った。近藤はすぐさま反応したが、抜け目なくつめていたのは秋田商の背番号9だった。「悠が蹴るときに、ボールがくるところを確信して、自分は信じてそこに走ったらボールがきた」。素早い動き出しをしていたMF鈴木宝(3年)は抜け目なく左足で押し込んだ。
「すごい集中力というか、点を取るためのニオイを嗅ぎつける男なのかなと。点を取る感覚は持ち合わせていると思います」。小林克監督は殊勲の主将を称える。
「走る」ことを武器とする秋田商において、前線の選手は得点を奪うだけでなくかなりの走力を必要とされる。鈴木は中央(CF)からサイド(SH)へとポジションを移したことによる、自身の変化を語る。「真ん中にいたときはコースを限定していて、自分のところで(ボールを)取るという守備じゃなかったんですけど、サイドで取りきらないといけない守備に変わってきた。その球際の強さはずっと追求していきたいです」。ボールを狩って、ゴールを取る。それが秋田商の“闘将”の仕事だ。
(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2018
[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一0-1秋田商 柏の葉]
ひたむきに走り、ボールにチャレンジをしていた秋田商高(秋田)が見せた予想外のプレー。それが決勝点を呼び込んだ。
「風上だったというのもありますし、うちはあまり高さがないというのもあります」。FKの場面でキッカーを務めたFW長谷川悠(3年)は、ゴールまで50m以上はある距離から低い弾道でのクロスを選択する。「何かが起こるボールを蹴ろうと思った」。はたして、その狙いは的中した。
守備側、富山一の主将DF中田青(3年)は「ハイボールでくると決めつけていた。思い込みでやられた」と天を見上げた。大塚一朗監督も「低いボールに誰も反応できなかったのは、スキがあった」と悔やんだ。
長谷川が入れたボールは、富山一ゴール前につめていた両チームの選手たちの間をすり抜け、GK近藤昭宏(3年)を襲った。近藤はすぐさま反応したが、抜け目なくつめていたのは秋田商の背番号9だった。「悠が蹴るときに、ボールがくるところを確信して、自分は信じてそこに走ったらボールがきた」。素早い動き出しをしていたMF鈴木宝(3年)は抜け目なく左足で押し込んだ。
「すごい集中力というか、点を取るためのニオイを嗅ぎつける男なのかなと。点を取る感覚は持ち合わせていると思います」。小林克監督は殊勲の主将を称える。
「走る」ことを武器とする秋田商において、前線の選手は得点を奪うだけでなくかなりの走力を必要とされる。鈴木は中央(CF)からサイド(SH)へとポジションを移したことによる、自身の変化を語る。「真ん中にいたときはコースを限定していて、自分のところで(ボールを)取るという守備じゃなかったんですけど、サイドで取りきらないといけない守備に変わってきた。その球際の強さはずっと追求していきたいです」。ボールを狩って、ゴールを取る。それが秋田商の“闘将”の仕事だ。
(取材・文 奥山典幸)
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