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[MOM2788]矢板中央DF白井陽貴(3年)_「彼がチームの核」監督も絶対の信頼寄せるキャプテン

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決勝点のDF白井陽貴(右)は本職の守備でも体を張った(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 立正大淞南高0-1矢板中央高 等々力]

 守備の要が攻撃でもチームを助けた。矢板中央高(栃木)は試合開始早々の前半2分、PA左手前からのFKにDF白井陽貴主将(3年)が相手GKと競り合うと、こぼれ球を拾ったFW望月謙(3年)がマイナスに戻し、DF五十嵐磨於(3年)がシュート。これをゴール前の白井が右足ヒールでコースを変え、ゴール左に流し込んだ。

「五十嵐がシュートモーションに入ったとき、ゴールをちょっと見ていて、コースが違うなと思った。触っただけだけど、それがうまく入った」。最初に競ったあと、すぐさまポジションを取り直し、GKの前に入った。ゴールには背を向けた状態だったが、シュートコースを把握したうえでの狙い澄ました技ありヒールだった。

 チームが4強入りした前回大会も4番を背負い、4試合中3試合に先発していた白井。高橋健二監督も「去年からDFリーダーで、今年はキャプテン。彼がチームの核」と絶対の信頼を寄せる。前回大会も2回戦の三重戦(○3-2)で決勝点を決めており、全国選手権は通算2得点目。本職の守備でもここまで2試合で計10ゴールを量産してきた立正大淞南の攻撃をことごとく跳ね返し、チームを完封勝利に導いた。

「自分は守る選手だけど、セットプレーでは点を決めないといけない。足だったけど、点を決められて、守備でもチームに貢献できて良かった」。シュート数では6本対8本と立正大淞南が上回ったが、「矢板中央らしい守備を発揮できた」と胸を張る。5日の準々決勝の相手は青森山田(青森)に決定。「ここを破って、日本一になれるようにやっていきたい」。まずは過去最高成績だった前回大会の4強に並び、さらなる高みへ挑戦する。

(取材・文 西山紘平)

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