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2戦10発の攻撃陣も「半端じゃない」矢板中央守備崩せず…立正大淞南指揮官「応援団も含めて良くやった」

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3回戦で姿を消すことになった立正大淞南高(島根)(写真協力・高校サッカー年鑑)

[1.3 選手権3回戦 立正大淞南高0-1矢板中央高 等々力]

 ボールを保持する時間は長かった。シュート数も相手を上回った。しかし、2試合で10得点を奪っていた立正大淞南高(島根)は最後まで矢板中央高(栃木)守備陣を攻略できず。0-1の完封負けを喫して3回戦で涙をのむことになった。

 試合開始早々の前半2分に先制点を献上。早い時間帯での失点となったが、南健司監督は「あまりにも早すぎたし、オウンゴールやミスからの失点ではなかったのであまりダメージはなかった」と振り返る。その言葉どおり、その後は立正大淞南がボール保持率を高めて試合を進める。今大会5得点のFW藤井奨也(3年)、2得点のFW鶴野怜樹(3年)らを中心に果敢に仕掛け、相手守備を攻略しようと試みた。

 しかし、矢板中央の守備は硬かった。昨年12月14日に高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2018プレーオフ1回戦で対戦した際にも「押し込んでいる形にはなったけど」0-1の完封負けを喫していたこともあり、「ディフェンス力は半端じゃないという印象を受けていた」。そして、この日も同じような展開となり、「チャンスっぽくなるが、それが決定打に至らなかったのは残念だし、それを振り切る攻撃力があると思ったけど、向こうのディフェンス力がちょっと上だった」と悔しさを滲ませたように、約1か月前と同様のスコアで敗れることになった。

 大会から姿を消すことになった。しかし、指揮官は「新チームになったときは若干、中途半端だったけど、真面目な奴、頑張れる奴が多いんで、段階をおって、一段一段昇ってここまで来れた気がする。勝ち抜きたかったけど、応援団も含めて良くやってくれた」と一年間で確かな成長を遂げてきた選手たちに労いの言葉を贈った。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2018

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