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“秋商旋風”ストップ。流経大柏が2年連続準決勝進出!

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前半6分、流通経済大柏高MF八木滉史が先制ゴール(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.5 選手権準々決勝 秋田商高 0-1 流通経済大柏高 フクアリ]

 流経大柏が2年連続4強入り! 第97回全国高校サッカー選手権準々決勝が5日に行われ、秋田商高(秋田)と流通経済大柏高(千葉)との一戦は1-0で流経大柏が勝った。

 秋田県勢の連続初戦敗退を13で止め、同32年ぶりとなる準々決勝進出を果たした秋田商と2度目の全国制覇へ歩みを進める流経大柏との8強対決。10番MF熊澤和希(3年)が「必ず日本一を獲りたい」と語る流経大柏が、その目標にまた一歩前進した。

 前半6分、流経大柏が先制する。熊澤の左ロングスローからFW岡本竜(3年)がヘディングシュート。これは秋田商DFが頭で弾くが、小さなクリアに反応したMF八木滉史(2年)が1タッチでゴールへと押し込んだ。

 流経大柏は左SBとして起用された西尾颯大(3年)が秋田商の右MF鈴木宝主将(3年)を、CBとして先発した横田大樹(3年)がエースFW長谷川悠(3年)をケア。秋田商はオープンスペースへボールを運んで攻撃しようとするが、流経大柏は2人のキーマンを封じていたほか、鹿島内定CB関川郁万(3年)が高さを見せつけ、MF藤井海和(1年)がセカンドボールを確実に味方に繋ぐなど、秋田商にチャンスを作らせない。

 逆にロングスローやセットプレーの強さを活かして2点目を狙う。だが23分に藤井が放った右足シュートは秋田商GK山口雄也(2年)のファインセーブに阻まれ、24分に関川が抜群の高さから放ったヘディングシュートも枠上へ。後半も熊澤の超ロングスローなどから2点目を狙うが、秋田商は我慢強い守りで食い下がる。

 そして後半、秋田商にチャンス。11分、秋田商はペナルティーアークでFKを獲得し、長谷川が左足で狙う。だが、ボールは壁の左端に位置していた藤井がクリア。14分には縦パス一本で抜け出した長谷川がドリブルシュートへ持ち込んだが、右SB清宮優希(1年)にカバーされてシュートを打ちきれなかった。

 流経大柏は積極的に2点目を狙うが、シュートがわずかに枠を外れたり、決定機で秋田商CB田近奈生(2年)の懸命なクリアにあったりするなど追加点を奪うことができない。嫌な流れとなっていた流経大柏だが、相手の布陣変更に選手交代などで対応して得点を許さない。

 今大会旋風を巻き起こしてきた秋田商を振り切った流経大柏が1-0で勝利。1年前の準優勝超えへ、あと2勝とした。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

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