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尚志、U-17代表FW染野の決勝点で11年度以来の4強へ!帝京長岡は初のベスト4ならず…

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尚志は FW染野唯月が2試合連続ゴール

[1.5 全国高校選手権準々決勝 尚志1-0帝京長岡 等々力]

 5日、第97回全国高校サッカー選手権準々決勝が行われ、等々力陸上競技場では尚志高(福島)と帝京長岡高(新潟)が対戦し、尚志が1-0で勝利。12日に埼玉スタジアムで行われる準決勝で、青森山田と激突する。

 2回戦、3回戦の連戦から1日挟んで迎える準々決勝。尚志は3回戦から2選手を入れ替え、1回戦から3試合連続で先発していたDF黒澤誓哉(3年)が出場停止。さらにMF河村匠(3年)が外れ、DF高橋海大(3年)とMF富岡理久(3年)がスタメン入り。高橋は2試合ずり、富岡は初先発となった。対する帝京長岡は、1回戦から4試合連続、11人中6人が2年生という不動のメンバーでスタートした。

 前に行く姿勢がみられた両チーム。長短のパス、ドリブルを駆使しながら相手ゴールに向かうと、立ち上がり2分にDF石川竣祐(3年)のクロスから、尚志のFW染野唯月(2年)がオープニングシュートを放つ。その後は文字通り一進一退の展開に。MF田中克幸(2年)のミドルシュートで帝京長岡が応戦すれば、尚志はFW二瓶由嵩(3年)がボレーシュート、さらに帝京長岡のFW晴山岬(2年)のシュートがサイドネットを叩くなど、打ち合いの様相を呈するが、いずれも枠をとらえきれない。

 試合が動いたのは、前半22分。帝京長岡DF小泉善人(3年)のパスが短くなったところを、ボールをさらった二瓶が縦に走り込んだ染野にスルーパス。これをU-17日本代表が右足で決め切り、尚志が先制に成功した。

 帝京長岡はサイドを起点にゴールを目指し、DF吉田晴稀(2年)が高い位置をとってクロスを供給。FW小池晴輝(3年)が飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えてしまった。

 1-0でリードしたまま後半に入り、尚志は2トップの二瓶と染野を使ってゴールに迫る。帝京長岡は尚志の攻撃をしのぎながら反撃する。後半14分には左サイドを攻略し、途中出場のMF中島颯太(3年)のマイナスのボールを小池が左足でミート。シュートはGK森本涼太(3年)の好守に阻まれてしまう。その3分後には、ロングボールに晴山が抜け出し、小池へとつなぎ、小池が中央へ折り返したが尚志守備陣に守り切られてしまう。DF長渡彗汰(3年)のロングシュートもクロスバーに嫌われてしまった。

 押し込まれる時間が続いた尚志は、MF坂下健将(3年)が鋭い読みでピンチを何度も救い、DFフォファナ・マリック(3年)とMF大川健(3年)の両センターバック、GK猪越が帝京長岡の攻撃を跳ね返し続けた。

 1-0で逃げ切った尚志は、7年ぶりの4強入りを決めた。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2018

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