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「いつも大ピンチを救ってくれる」。流経大柏は厚い信頼受ける1年生守護神・松原が完封に貢献

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流通経済大柏高の1年生GK松原颯汰は2試合連続無失点勝利。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.5 選手権準々決勝 秋田商高 0-1 流通経済大柏高 フクアリ]

 流通経済大柏高の本田裕一郎監督は、1年生守護神のGK松原颯汰について「松原はね、大ピンチをいつも救ってくれる」と信頼感を口にする。「シュートブロックは入ってきた時からなんですよ。『やられた』というシュートをボンボン止めるんですよ。今までも松原に助けられた試合は多いです」。そのシュートセーブが、起用され続けている最大の理由。この日はシュートセーブを発揮するシーンこそなかったが、警戒していたCKにもしっかり対応するなど2試合連続で無失点勝利に貢献した。

 クロスボールに対するパンチング、キャッチングの判断については本人も「自分的にはハッキリできた」と頷く。ただし、DFライン背後にボールを蹴られた際のDFとの連係を反省。バタバタしてしまったところがあり、全く満足はしていなかった。

 大阪の街クラブ、RIP ACE SC出身の松原は入学前の昨年3月に開催されたサニックス杯(福岡)に帯同。自分のプレーができるかどうか「怖かった」という松原だが、そこで評価を高め、4月22日のプレミアリーグEAST・青森山田高戦(アウェー)で公式戦デビューを果たす。

 2試合出場した後は、Jクラブ加入が有力視されているGK猪瀬康介(3年)に先発を奪還されたものの、夏明けからは再びゴールを任されるようになった。そして、選手権予選優勝に貢献。今大会も初戦からゴールを守り続けている。

 先輩の猪瀬からは「『自信持って、出れない人たちの分も責任を持ってやれ』と言われています」という。緊張する試合の連続だが、出られない人の分もと責任を持って戦う1年生は安定したプレーを続けている。

 今後の試合で訪れるであろうピンチで「シュートストップだと思います」という武器をしっかりと発揮すること。練習から試合のような雰囲気にある流経大柏に魅力を感じて進学し、そこで成長してきた松原が「やり遂げたい」という選手権制覇を1年生で成し遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

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