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スペイン人指揮官が語るアジアカップ「見る価値のある大会」。日本代表も高く評価

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スペイン人指揮官が語るアジアカップ

 現在、バーレーンのクラブチーム、イースト・リファーで指揮を執るペドロ・ゴメス・カルモナが、アジアカップの展望を『Goal』に語ってくれた。

 5日に開幕したアジアカップ2019。前回王者オーストラリア、日本代表、そして開催国であるUAEなどが優勝候補に挙げられる。スペイン人で現代サッカーにも通じながら、アジアの現在地についても把握しているゴメスはアジアカップをどのように捉えているのだろうか。

 近年、スター選手を多く招いているJリーグにも触れつつ、日本代表を高く評価していることを明かした。

 アジアカップは欧州では軽視されがちな大会の一つ。日本代表FW大迫勇也が所属する、ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督が「ユウヤは日本代表ではチームを背負うレギュラーの1人。彼らは我々にとってユーロと同じ位置づけの大会に臨む。ドイツでも1人の選手がユーロのためにチームから離れることになっても誰も疑問に思わないだろう」と理解を示したことが話題にもなったほどである。

 しかし、ペドロ・ゴメスもアジアカップについて「西洋のサッカーファンにはあまり知られていない大会」と前置きしつつ、将来性のある大会だと評価している。

「アジアの国々では、サッカーへの関心が明らかに高まっているし、そのことは、この地域でのサッカーへの投資のレベルを見てもわかる。そうした投資が、トップレベルの監督の招へいや施設の改善、選手のパフォーマンスのレベルアップ、各国リーグのクオリティの上昇につながっている。こうしたことすべてが相まって、各チームはピッチ上で良い結果を出し始めており、最近では、アル・アインがクラブワールドカップの決勝に進出するまでになった。そう遠くない未来には、アジアのクラブがサッカー界のロールモデルになると、私は確信している」

 そして、優勝候補に挙げられる国々を明かしつつ、アジアカップの展望を語る。その中には当然日本代表も含まれている。

「まず誰もが注目するのは、日本だ。Jリーグは、アンドレス・イニエスタやフェルナンド・トーレスといった世界的なスターの加入により、さらに大きく進化しつつある。また、イランは、ここのところ強力になってきており、絶対に無視することはできない。他にも、ディフェンディングチャンピオンのオーストラリアや、国内リーグに複数の優れた選手を加入させ、大いに存在感を増している韓国や中国を忘れてはならない。サウジアラビアやUAEも過小評価してよいチームではない」

 日本や中国にスター選手が加入する時代になったことに触れながら、「アジアカップは見る価値のある大会だ」と断言したペドロ・ゴメス。今大会ではどのようなドラマ、そしてスターが生まれてくるのだろうか。

●アジアカップ2019特設ページ
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